マインドフルネス・セルフコンパッション 自分を受け止めることとその効果
ともでーす。
今回は、マインドフルネス・セルフコンパッションという本を読みワークをやってみて感じたことのシェアです。
実は、私が参加しているエレメンツアカデミーでは、月に1冊、自分を磨くための本をプレゼントしてもらえるという特典があるのです!
(今回はこの特典で頂いた本を読んだレビューです)
本好きの私としては、これはとっても嬉しい特典!
何を読もうか…悩みに悩んで選んだのがこの本!
前にね、メンタリストDaigoさんが動画で紹介していて、ずっとずっと気になってたんですけど、ちょっぴりお高めなので買っていなかったこの本。
24章あって、ワークがたくさん掲載されています。
セルフコンパッションとは…?
この本は、マインドフルネス・セルフコンパッションというタイトル。
さて、ここで。
マインドフルネスは聞いた事ある人も多いのではないでしょうか?
詳しくは上記の記事をご覧いただければ分かりますが、ざっくりまとめると…
いまここに集中すること
このマインドフルネスとセルフコンパッションというものを組み合わせたワークが本書には掲載されています。
では、次に、セルフコンパッションとはなにか?
という疑問ですが…これはまだ掴みきれないままですね…
本書全体を通して苦しい時こそマインドフルネスであることが大切、そしてそれがセルフコンパッションであるということが語られております。
つまり、苦しいときにそれを否定も肯定もせず、ただあるがまま受け入れる
そんな感じのイメージです。
これがね…難しいと思いませんか…?
苦しいときってそれに向き合う事ができなさすぎて、目を背けてしまうこと、あるじゃないですか。
そうじゃなくて、全てを受け止め、受け入れるそんな自分になるのだと。
本書の冒頭で
自分自身が自分の不完全さを大切にできるようになると力強く充実した人生を生きるためのレジリエンスが身に付く
と書かれていて、あぁ…不完全さも受け入れて、それも渋々ではなく、ただあるがままに受け入れて大切にできると、リカバリーも早く充実した人生が送れるのか…と思いました。
妙に、この一節が私の心に残りました。
辛く苦しい道に価値はあり 楽しく明るい道にも価値はある
冒頭に書かれている内容で、もう一つ印象に残った部分。
それは、
セルフ・コンパッションを行っているときには、通常よりストレスは少なく、努力や力は必要ありません。
という一節。
これまで…けっこうね、自分が苦手なことを克服するような努力の仕方をして生きてきたんですよね、私。
でも、今、自分らしさのカケラみたいなものを手にして、こうして楽しく記事を書いている。
良いとか、悪いとか、判断をできる限り手放し、自分がやりたいことを追い求めて、それが許される場に向けて発信する。
こういう生き方も、価値があるって、心から今思うんです。
でも、一方で、今まで、努力とか苦労こそが成果につながる、それがないなんて怠惰、くらいの価値観に縛られて生きてきたものだから、楽しくても成果が出る、それを受け取っても良い、楽しんでも良いということが自分で自分に許せない部分が少し残っている…。
本書では、そういう苦労&努力信仰から解放されるような部分も大切にしていました。
セルフコンパッションを構成する3つの要素
セルフコンパッションのイメージは上記で書いたのですが、構成要素は下の3つだそう。
1. 自分への優しさ
2. 共通の人間性
3. マインドフルネス
自分への優しさの例としては、ある(自分にとってネガティブな)出来事が起きたときに、それが友人に起きたとしたら掛ける言葉と、自分に起きたときにかける言葉って違う時、ありませんか?っていうことがあがっていました。
たしかに……
違うよなぁ…
妙に他人より自分に対する方が、厳しい。
私は数年前からこのギャップを客観視することを時々心がけているけれども、それでもやっぱりギャップは埋まらない。
埋まらなくてもいいのかもしれないけれど…ギャップが存在するという事実は認識していたいよね(笑)
セルフコンパッションへの疑問
さて、ここまでセルフコンパッションについて説明してきましたが、このセルフコンパッションを学ぶ上で、疑問に思うこと。
それはね…構成要素に”自分への優しさ”が入ってることなんじゃないかなぁ…と私は思うのだけれども、あなたはどうだろうか…?
だってさ、自分に優しくしましょうって言ったら
・自分に優しくすることと甘くすることの線引きが難しいような…
・甘くなってしまった場合、向上の妨げになりそうな気がする
そんなふうに思いませんか?
(私は思った…!!!(笑) それもかなり深く思った)
そして、本書でも、セルフコンパッションへの疑問として、努力信仰、努力美学、苦労美化の社会において、受け入れられにくい側面があるが述べられています。
本書では、これらの”誤解”に対して、セルフコンパッションが高い方が、結果的に自分に甘い行動というか、自分がしたいと思っていない行動が減る(例えば、生活リズムが乱れる、アルコールを飲みすぎる、運動ができない)ということが述べられています。
過度に自分に厳しいと、それがストレスになって上記のような行動につながる、そんなイメージを持っていただくとわかりやすそうです。
つまり
自分に(過度に)厳しいことは自分の成長を助けてはくれない。
こういうことだと思います。
ただ、日本社会においてはどうしてもまだまだ苦労こそ美しい、自分に厳しい方が優秀みたいな、パラダイムを持っている人も残っている。
それに引っ張られないように、私はどうしたいの…?と自分に問いかけ、辛いことも嬉しいことも受け止めたい、そんな思いをいだきました。
セルフコンパッションの役割 自尊心との違い
さて。
セルフコンパッションとはなにか?
セルフコンパッションに対する疑問
この2点については、ここまでで考えてみました。
次に、セルフコンパッションの役割(メリット)について考えていきたいと思います。
1. セルフコンパッションは自己憐憫に対する防衛手段
2. セルフコンパッションの高い人はネガティブ自動思考の反芻が少ない
3. セルフコンパッションがあると、目先のことだけでなく長期的に考えられる、パフォーマンス上がる
4. セルフコンパッションを持っていると自分が不十分だからではなく、自分の最大のポテンシャルを発揮するためにゴールに向かって歩み続けることができる
上記のようなことが本書で書かれていた中で、特に私の印象に残りました。
2のネガティブ思考の半数が少ないのは個人的に凄くポイント。
私はエネルギーが淀んでくると、どうしても細かいネガティブなどうでもいいことをグルグルとかなり長時間エンドレスで考えてしまう傾向がある。
そして、その思考の果てに、消耗して、何も手がつかなくなって、結果としてさらに出来ない自分に落ち込むという負のループ。
だけれども、一番最初に小さなネガティブに抵抗せずに、それを受け止める事ができたならば…
たしかに、セルフコンパッションは自動思考を止めてくれそうだ。
そして、セルフコンパッションと似て非なる概念が自尊心。
もの凄く簡略化して概念を整理すると…
・自尊心に必要なのは他者より優れているという感情
・セルフコンパッションは私たちは皆完璧ではないと認めること(他者と比較しなくても良い、自分を受け入れる感情)
だと本書では書かれておりました。
そうだな~~自尊心は、大切だと思うけれど、砕け散る時もあるもんね…
調子がいいときは逆に増大しすぎて、他者への傲慢さにつながるときもあるかもしれないし…私はセルフコンパッションを大切にしたい。
私は完璧じゃないし、間違うこともある。
相手も同じ。
それを許し合うようなコミュニケーションが私にとっての理想の形かも…と考えておりました (●´ω`●)
過度な苦痛、不要な苦痛を感じるのはなぜ?
人間って面白い生き物で、自分でネガティブな現状を作り上げたり、ポジティブな現状を作り上げたりすることができる生き物だと私は思うんですよ。
特に私みたいな、基本スタンスがネガティブな人間は、どうしてもネガティブに見える事象を見つけては勝手に傷ついて勝手に落ち込む。
そんな不毛なエネルギー消耗をしてしまうんですよね…
こういう、過度な苦痛、不要な苦痛を感じるのはなぜなんだろう…?ということを掘り下げていくワークがのっていました。
端的にまとめると、苦痛を感じることで、頑張っている感じを得られて、他者からの批判を受けずに済むような、そんな気持ちが無意識レベルであると思うんですよね…。
うまくいってないときにそれについて考えていないと、やっぱり他者からうまく言っていないことを指摘される気がして怖いと思いませんか…?
(私だけじゃないはず…もちろんみんながみんなそうではないと思うけれど…)
だけどね、このことに関して、本書では、こう書かれています。
自己批判の動機付けは恐れから生じる一方、
セルフコンパッションの動機付けは愛から生じます
愛はおそれよりも強力です
この文章を見た時・・・・・・・・・。
すごい、しっくりきたんですよね。
できない、どうしようもない、でもやらねば…!という恐れからの動機づけより、私はできる、出来なくてもそれを元にもう一度チャレンジする、みんながいるから大丈夫、喜んでくれる人がいる!みたいな、動機づけの方が強そうだもの…!
私、今までずっと恐れからくるやる気の出し方してたけど、愛から生まれるやる気の出し方、探索してみよう…!
そう思えました。
まとめ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
マインドフルネス・セルフコンパッションは、特に地属性のある人が心を整える、ことに特化した本なんじゃないかなぁ…と思いながら読み終えました。
乱れることも多々あるけれど、そのたびにこの本を読み直しつつ、整えていきます(●´ω`●)
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