新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その9


「外食産業を応援しよう!」

という流れをSNSで見かけるようになった。何かを応援する場合には、何かが犠牲になっているものだ。

私の住んでいる地域のスーパーマーケットに行ったが、SNSで見るような買い占めは無いが、卵と冷凍食品は品薄であったし、ミネラルウォーターの購入に関して規制がかかっていた。こんな状況だったら買ってしまうこともあろうが、落ち着けないのだろうか。一体何に怯えて生きているんだろうか。(昨日行ったら冷凍食品の品薄もほぼ解消していた。紙類は未だに欠品を繰り返している。)

東京閉鎖になったところで、物流が閉鎖されるとは思えない。豊洲の生鮮市場も継続するはずである。

飲食系サービスの維持をするには肉や野菜などが必要である。ここへの物流が止まると打撃が大きい。去年のゴールデンウィーク10連休の際は、間で臨時に市場を開けたと聞いている。そのため、あんまり生鮮食料品が無くなるということは危惧していない。

近頃、飲みに行った時に私の危惧は、小麦粉が品薄になる可能性に関してである。

アフリカでイナゴが大量発生し中東を経てインドまで来たと聞いている。真相は不明だが中国も影響を受けたという話もある。オーストラリアは去年から続いた山火事で例年通りの生産が可能かは不明ではあるし、今のアメリカの状況も小麦だけでなく他の農作物への影響が出かねないと思っている。

さらにヨーロッパの閉鎖が長引くと、モルトやホップといったビールの原料の輸入がどうなるか不明である。値上がりは起きると思われる。その結果、クラフトビールの値段が上がる可能性は否めない。

もし8月あたりに、新型コロナウイルスの終息宣言がされたとしても、世界はこれまでと同じでは無い可能性が高くなってきた。これまで旅行業界が頼りにしていた中国人観光客もどう受け入れを再開するのかも政府は考えるだろう。影響によって倒産した業界はすぐには復活できないのは見えている。

そんな中で目先だけで応援しても焼け石に水に思えてしまうのである。

どうしたいかは自由なので、やりたい方はというスタンスである。

私は基本的には普段どおりの生活をしている。3月に入りテレワークの中で実施しているのは、移り住んできてお世話になった近所のそば屋が新型コロナウイルスとは関係ないが、閉店するので出来るだけそこでお昼を食べるようにしているくらいである。来週閉店したらこれまで他の行きつけを曜日毎などで決めて行くだけである。

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