新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その90 ~在宅勤務の果てに~
Googleの本社では2021年夏まで基本在宅勤務という報道があった。
今後の働き方として在宅勤務が当たり前になっていくのだろうか。VR的な技術革新が進むとありえるかもしれない。しかしながら、リアルとバーチャルの両面が必要になる場面で切り替えていくのではないだろうか。
ITベンチャー系の企業のアメリカのオフィスを見ると、非常に開放的に作られているところが多い。また多くの社員がすれ違ったりする中で生まれてくるサービスなどもあると聞く。セレンディピティ的なことがこれまでもあったと思われる。そういった背景からも、在宅勤務でのバーチャルだけでは難しいのではないかと思う。IDEO等もまずは試作品を作るところから始めたりするし、三密な会議室での対応も今出来ているのかは不明である。
対面の有用性を知っているからこそ、バーチャルではそれが中々実現しづらいこともあるだろう。お互いの容姿や性格を知った上で対面からバーチャルに変わったことで、仕事の進め方など理解出来ているからやれている部分があると思われる。新型コロナウイルスの影響を受けて入社した人々は、お互いが見えないことからも色んな戸惑いを受けつつ進んでいるのではないだろうか。
在宅勤務になって仕事の進め方で変わってきたこととして、これまでであれば会議室でホワイトボードに書きながら伝えたり、ブレインストーミングしていた。即時に書きながらはバーチャルではやりづらい。そういった時は出来る限りイメージを先に作った上で会議に望まなくてはいけなくなった。準備の時間がこれまで不要だったものが必要になったということがある。
それと引き換えで言えるのは、会議室を移動することが無くなったため連続して会議の参加が可能になったことだ。これまでは移動によって思考の整理などしていたが、今はトイレに立ったりした時にまとめているような気がする。
そういったことも考えると、新型コロナウイルスに対して人類がワクチンなどの対抗手段を持った後の世界では在宅勤務のみの業態も出てくるとは思われるが、ある程度少数にとどまるのではないかと思う。先程も述べたようなVR等の技術革新が無い限りは、対面とバーチャルのいいとこ取りをする企業が多く見らえっると思われる。それでもオフィススペースは以前よりは狭くなるのではないだろうか。
上記のワークシフトに出てくるようなリモートでの世界の実現がそんなに遠い未来には思えなくなってきている。
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