新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その78 ~数字の独り歩き~
行政が出しているガイドラインに従って飲食店などは感染症拡大防止策を実施している。しかしながら、それで感染症に罹患しないかということにはならないと思われる。ウイルスそのものが微粒子であり、マスクなどをしていても通過する可能性があるからだ。対策が無駄だとは思わないが、対策によって100%防げるものではないということを誰も言わないことも怖いところである。
日本の場合、ゼロサム的な考え方の人が結構一定数存在していると思う。彼らは確実性がないと首をたてに振らない。そういった考えに憑かれてしまうと、新型コロナウイルスに関しての彼らの対処は時としてどうかと思われるような事象をSNSで見ることがある。より感染しづらくするという点を理解すべきである。
さてさて、日に日に国内の新型コロナウイルスの感染者数が増加してきている。しかしながら、死亡の数はそんなに聞かない。やはり感染者数の内訳をカテゴリ化して提示して欲しい。感染者数という数字だけが今、独り歩きしすぎていると思われる。また経路が明らかになっている場合に、店舗などに対する対応もどこまで決まっているのだろうかと疑問がある。
行政に今うまい説明を出来る人がいないのが残念ではある。うまくホンネを隠してタテマエを出していく。そこに対して国民がそれなら仕方がないという了解を持てるような説明ができる政治家がいない。やはりこの国は経済を回して行く必要があるようで、そのためにいくらかの犠牲者が出ることも厭いはしないようだ。感染症に対しても罹ったら運が悪かったとくらいにしか考えていないのではないかと思われる。実際にそうであったとしても、うまくタテマエを話すことが出来ればそれは仕方が無いと考えてしまうかもしれない。
第2波が話題になっているが、今の状況では無いと思っている。専門家がいうものはもっと大規模なものであると考えるべきである。やはりワクチンが出来るのかどうかという点もあり、このままであれば対処療法しかないと思われる。そんな中でGotoトラベルなわけである。この国の行方が見えないという論客がこれまでにもいたけれど今のこの新型コロナウイルスによって更に混沌としてきていると思われる。この先に何があるのかも分からないことだらけで21世紀を答えの無い時代と称した人々の先見性が見てとれる。そうしている内に気がつくと新型コロナウイルスの話題なんて消えているのかもしれない。
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