見出し画像

新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その93 ~経済を回す~

人が集まり会社を作り製品やサービスを売る。というと当たり前のようなことだが、「人」も「会社」も経済を回すのに必要である。多くの人は会社から給料を受け取っておりそれが生活の糧となっている。まだ新型コロナウイルスがどういったものかわからない段階では、早急に自粛すべきであったと考える。しかしながら、今の段階ではある程度の自粛をしながら経済活動を回していくべきではないだろうか。

新型コロナウイルスで最も影響があった産業として、旅行業界が挙げられる。政府はGoToキャンペーンで何とかしようとするもののうまくいっていないように思える。本来であれば、遠方の観光地こそ都心部からの旅行者を受け入れはじめるべきではないだろうか。感染者数などを見て、それにより防御策を練るよりも、経済を回すことに舵を取ったほうが健全に回っていくのではないだろうか。地元住民が不安になることも理解できるが、そもそも観光地の収入は観光客が来なければ稼げないのである。だからこそ、自粛の時期を過ぎて経済を回す方法を考える時期ではないだろうか。

ワクチンが開発されない限り、有効的な対処は出来ないと思われる。しかしながら、経済を回さないと国が死に体になっていく。そうすると今受けられるようなサービスが受けられないのである。そこを天秤にかけたならば、そろそろ、経済を回すことを考えないといけない。社会のバックオフィスとして、保健所がどう新型コロナウイルスに対応するかを政府が決めきれていないことが問題だろう。IT化の遅れを含めても民間とのギャップが甚だしいと思われる。

日本では大規模な問題として東日本大震災があったにも関わらず、対応するシナリオが出来ていない。またSARSやMERSを対岸の火事としか取っていなかったのだろうか。どちらかと言えば、官僚の能力低下が考えられる。

そこに2点思いつくのは松本大による外資系での出世と賃金、瀧本哲史さんのマッキンゼーの面接での、国家公務員だと40歳になると自分の未来がみえてしまう。昔は、国家公務員は給料が安いが出世の速度による名誉があった。しかしながら、賃金も名誉を得られる場所は省庁だけではなくなった。ある程度そこにいると自分が定年するまでどうなるか分かるというのは安心だろうか。そう考える人もいるかもしれないが、競争や挑戦が無ければいけないと思う。マッキンゼーの話を聞いた時に、官僚が変われないのは必然であると思った。

バックオフィスが機能しきれていないけれども、可能な速度でいいから経済を回していくしかない!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?