新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その80 ~未来を見据える~
FC版ドラゴンクエストIVから、作戦というファクターが組み込まれることになった。ドラゴンクエストIVは、初めてのチャプター設定になっており、1章から4章が主人公の勇者と共に世界の平和を目指すためにデスタークを倒しに行く天空シリーズの1作目である。当初作戦は、みんながんばれ、ガンガンいこうぜ、いのちだいじに、じゅもんせつやく、じゅもんつかうな、いろいろやろうぜ、とあった。5章の主人公では主人公の戦闘は攻撃や呪文など選択できるが、外のキャラの指定をすることが出来なかったのである。
主人公を、日本政府、外のキャラクターをステークホルダーとすると、日本政府はどんな作戦を選択しているのだろうか。つまり、日本政府が新型コロナウイルスに対してどう対応しようとしているのか。現状、我々がニュース等から分かっている状況としては、ことなかれ的な流れで色んなステークホルダーで右往左往しているように見える。また、決めた内容を覆す決断が無いことと、現場の空気感からもよくわからない選択状況になっているように思える。今後も具体的な方向性を示すことが出来ていないことからも、急な決定を余儀なくされるのではないだろうか。
ではどうしてほしいのか含めて考えても、個人で変えていくことは難しい。そのために重要なのはニュース等から出てくる情報をそのまま鵜呑みにせず自己判断する必要がある。それは、コロナウイルスなんて無いと行っている疑似科学をどうこうと言った話ではなく、「GoToキャンペーン」に対して、行政は旅行の推進をしているが、現状の感染者数から見て様子見をするといった判断である。政府は新型コロナウイルスに気をつけた上で行ってくれ、三密は避けろ、感染に関する責任はその県にある状態なので、旅行先で感染が確認されても責任の所在が不明確なため治療が遅れる可能性なども出てくるのではないかと心配している。
日本と比べると、シンガポール、韓国、台湾などの政府は強制的な権限があるため、こういった感染症対応がトップダウンで展開出来た。政府のあり方にメリットとデメリットがあるのは事実であるが、日本の感染症対策は後手にまわりすぎていてどうしようもないのではないかと思う。以前にもnoteに書いたが自分の身を守るのは自分であるのだと。新型コロナウイルスが広がる中で、日本の行政と教育におけるITインフラの遅れが顕著に見え、これを機に変わってくれることを少しは期待している。
現状の日本政府の作戦は、「みんな自由に!(責任は持たない)」だろうか。
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