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新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その95 ~野党を育てる~

野党が臨時国会を望んでいるが、自民党が否定しているから出来ないというtwitterでのtweetがあった。さらに、twitterで、安倍総理の体調について説明を臨時国会で行へというのである。そんな野党に何を期待出来るのか。今、何も期待出来ないと言えよう。

戦後出来た野党としてまだ公明党と共産党は残っており、共感はしないものの党としてもビジョンは明白である。旧社会党は元々あったのかもしれないが憲法9条を守ることだけを述べていたことから急速に力を失っていった。

平成の頃に出来た多くの新党は今はもう見る形もない。元々自民党の支持基盤は地方の農村などといったところに集中していた。しかしながら、バブル崩壊以降はそれも変わってきたと言ってもいい。しかしながら、党内では薩長土肥がの影響がまだ強いように見えてしまう。

なぜ、我々は強い野党を持てていないのか。それは、政治が中道であった70年代以降に政治を考える機会が減ったことが影響していると思われる。高度経済成長には特に政治について考慮しなくても多くの国民の生活がよくなっていきそれはバブル崩壊まで続いた。特に考える必要がなければ、その家族にて子供にも影響を与える。両親が選挙に行っていた家族とそうでない家族では、行っていた家族の方が子供も選挙に行っているという結果もある。

自民党の政治において野党側が積極的に関与出来ないのは我々が強い野党を育てられていないからである。そして、今から育てるにしても5年10年は必要になる。最初の臨時国会でもそうなのだが、実際に署名を集めれば開くことが出来るにも関わらず、根回しして合意しないと出来ないような感じであった。意味がわからない。民主党政権時代に自民党は議題に対するキャンセルを行って嫌がらせをしていたという。そこでの民主党の胆力が無かったと考えるべきだと思うのだ。

ただこれを深く予測すると、省庁から自民党の合意を求められたのではないかと思われる。そのため、民主党政権はにっちさっちもいかなくなったと思われる。野党の時から各省庁とどう付き合っていくべきなのかを知っている人はあの時の民主党に何人かいたにも関わらず、政局をうまくハンドル出来ないのである。新型コロナウイルスに対する現状の政府の対応が満点でないにせよ、及第点であるのかはもう少し経ってみないとわからない。ただ日本の不幸は今年、東京オリンピック・パラリンピックを控えていたということだ。無ければもっと積極的な対応になっていたであろう。

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