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新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その43 ~「輸入」と「輸出」~

都内の人の動きが増えてきているものの4月に緊急事態宣言が出る前と比べるとまだまだという気がする。人が動かなければ都内にある飲食店はまだまだ対応が厳しくなるのは間違いないだろう。飲食店に対するケアは様々なところで考えてくれているが、小売店は保証が特に難しいようである。たまに行くところで話を聞くと、保証対象では無いというところで中々に厳しい状況ではあることから今後の状況はどうなることやらってところではある。厳しいのは分かるものの、個人の消費でカバー出来るものではないので、商店そのものの色んな切り替えをしていかないといけないのだろう。近くのファーストフード店では、営業を再開しようとしていたが、人員の確保が出来ないために再開を6月1日を目標にしているという。生活を維持するためにおそらくデリバリー系のバイトや他の仕事で生活を維持していたためだと思う。

今回の新型コロナウイルスは、決まった地域や国の問題ではなく、グローバルの問題となっているのでやはり気になっているのは穀物などの輸入が今後どうなっていくのか分からないというところである。私が前から気にしているのは、小麦である。先日もニュースでサバクトビバッタが増加しているという。それにより、中東からアフリカにかけて今年後半に飢饉が起きうる可能性がある。それに引きづられて値段が上がることも考えられる。またヨーロッパの新型コロナウイルスの収束状況によっては輸入することが出来なくなる可能性もあり、色んな産業に影響を及ぼす可能性がある。あとは国内の畜産農家への飼料の値段が上がってしまえば、消費者に届く時の価格にも影響するだろう。

また日本からの輸出という点でも今後何が影響が出るだろうか。自動車に関しては、新型コロナウイルスの影響で買い直しは少ないのではないかと思っている。また半導体機器などもどうなっていくのか分からない。石油の値段が下がっていることからも中東などに向けた重機の輸出も減少すると思われる。今、影響を受けていなくても今年後半から数年後にかけて影響が出てくる企業も多いのかもしれない。働き方改革をする前に働いていた会社が無くなることも十分にありえる。答えが無いと言われる時代だからこそ、トライアンドエラーを繰り返しつつ、複合的に生活するすべを身に着けていくしかない。そのためにどうしても出てくる犠牲があるが、最小であることだけを祈る限りである。

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