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新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その42 ~底~

既知でない問題が出てきた場合、楽観的に見るのか、悲観的に見るのかによっても差が出てくる。どちらにせよ、見方の根拠があっての結果だと思う。しかしながら、結論を出す時に全てのデータが揃うまで待っていると手遅れになってしまうのが現状の新型コロナウイルス対応ではなかっただろうか。新型コロナウイルスの場合、東京オリンピック・パラリンピックというイベントも影響し政府の対応が後手に回ったように思えるが、現状の感染者数と死者数から見ると、想定以上に対応出来た結果ではないだろうか。実情が定かでは無いが、SNS上で保健所や医療体制側で診療してもらえないようなケースを見かける。穿った見方で申し訳ないが、事実なのか、嘘で炎上させたいだけなのかよくわからない。お役所仕事と言われないためにも、もう少し対処してくれよとは思いつつも、医療従事者には感謝しか無い。新型コロナウイルスで足りていない部分をどう補っていくかの議論は進めていき、きっちりと整備していって欲しい。それが100年後のことになるのだとしても。東日本大震災の際も江戸時代に来た津波の高さを示す塚があったが、人は忘れて街を作り、津波に飲み込まれてしまった。あの時に、地震の津波による恐怖がこれまでは不鮮明だったものが、youtube等の動画を通して世界的に共通した恐怖になっていった。今回も医療最前線の状況が公開されている。

NHKのニュースで今年3月以降で1万人の失業者という情報が流れてきた。人口数では比較がうまく出来ないが、アメリカではすでに2000万人以上の失業者と聞いている。まだ増えていくことも考えられる。ビジネスにおいては影響を受けている業種とそうでない業種がはっきりと分かれてきていると思われる。感染拡大に気を取られてしまうと大事なことを失いかねないような気もする。本音を隠して、建前でどんどん開放していってもいいのかもしれない。本音とは、60歳以上が新型コロナウイルスによって亡くなっていることからそこはあまり考えないという方針である。年金受領年齢前に亡くなればという思いを政府はしてないか心配ではある。そんな良からぬことが起きるとそれはそれで心配でもある。もうすぐ6月である。夏に向けて本当であればレジャー施設や準備段階であるが、今年はどんな夏になるのだろう。ある意味で忘れられない夏になるのは間違いない。それはサービス業に携わる方々にとっては、あの時が、「底」だったということになるのだろう。

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