新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その14

モノを持たないと聞くと、ミニマリストの事をまずは思い出す。

ビジネスにおいて、今、モノを持っているが故に苦境に立っている企業が多くなっているように思える。

インターネットが一般化していった90年代中盤以降に、今後どう働くかを考えてきた企業は多いと思うが、どこまで実現できたかについては別だと思う。未だに多くの企業が新型コロナウイルスの現状でも出社する必要があるのだろうか。それは、東日本大震災によって考え直す機会があったにも関わらず、変えていかなかったからではないだろうか。

先日、ある無料セミナーをオンラインで受けた時に、今回の新型コロナウイルスによって今後の働き方を考える契機にしたいという話が他の参加者からあった。私は事態を前向きに捉えるこの姿勢には賛成である。どういう結末を迎えるのかわからないこの事態の中でもやるべきことを見つけることは重要である。

モノという意味では箱モノもモノである。

映画館は今後の維持が可能なのだろうか。また、ライブハウスも同様である。箱モノ系のサービスは、サービス提供者はYouTube、Netflix、Amazon Prime等によってサービスの提供と収益化を図れるのではないかと思う。ビジネスにおいても大きな自社ビルやアウトソーシング出来るバックオフィス業務は減っていくのではないかと思う。というか、減らなければ変わっていかない。

文化は時代と共に変わっていくものである。だからこそ、今の日本の仕事の現場で実施されていることが「正常」なのか考えるべきである。同時に法律も時代に即したものに変わるべきである。もっと電子領収書などによる精算などが出来ればいいのにといったところである。今後はリアルとバーチャルを織り合わせた時代になっていくと思われるのに、時代錯誤的な紙の資料や判子が必要な提出資料など改善できることはいくつもありそうである。大前研一さんも、働き方改革は間接業務の見直しと日本の論点2020~21でも述べている。

全ての産業を救う術があるのだろうか。

私はかなり難しいとしか言いようがない。無理だということは諦めに思えるからだ。今回の新型コロナウイルスで残念ながら衰退していく産業があると思う。まあ個人事業者であれば店を閉めざるを得ないこともあるだろう。ただ生きていればやり直せるとは思う。そう考えると生き延びるためにどうするか。やはり自宅に引き篭もり、手洗いと換気をして新型コロナウイルスの影響を過ごすしかないのではないだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?