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新型コロナウイルス騒動から見るマクロとミクロ その144 ~緊急事態宣言の終了条件~

IT関連の運用を仕事をしていると何か特別対応を実施することがある。その際、その特別対応の終了条件(Closing Condition)が何かをお客様と合意しておく必要がある。そうでない場合、その対応そのものが特別ではなく通常対応と思われてしまう。本来の契約事項には無くても覚書のような立ち位置に来てしまうことがある。

新型コロナウイルスの緊急事態宣言の発令における宣言を停止する条件として、1日の感染者数が500人以下ということであるが、それは都内なのか全国なのかよく分かっていない。私が、菅総理の発表原稿をすべて目を通していないため見逃している可能性もあるが、ニュースサイト等を見る限りどういった条件で今回の緊急事態宣言を終了するのか分からない。

最初に決めた1ヶ月でとりあえず停止するのだろうか。今回最初に対象となった1都3県の首都圏以外も緊急事態宣言の対象となり、いくつかの都道府県でも独自の緊急事態宣言を出しているところもある。さて緊急事態宣言は何に対する緊急事態宣言なのかを考えると、新規の新型コロナウイルスの拡大防止と医療機関の崩壊防止の2点であると考える。

その上で、去年から何か準備が出来ていたのかという点では何も準備できていないのではないと思われる。私の理解で言えば、政府側がどうこうというところではなく、縦割りの官僚組織が今回のような新型コロナウイルスの対応において色んな仕組みを作っていかないといけないところではいけないが結局それが後手後手になっているような状況ではある。

日本の制度を作るのは基本的には遅いけれども、何とか形にしていければいいのだろうけど形になるのだろうかと思うところがある。とはいえ、キャリア官僚の退職のニュースもあるように検量組織もリソースが十分にいないような状況があるのではないだろうか。

この状況でいえるところとしては、明るい未来を見出すための希望を見いだせる何かを見いだせるかどうかではないかと思う。高度経済成長期の時のような明るさは無くてもいいけれども、ちょっとした光明が見えるだけでも変わっていくのではないかと思う。暗い状況では何も見えてこないものもあるし、それは知識で補えることもある。そういった意味でも現状の教育環境も色々と考えることがあるけれども、最適な選択肢を選んでいくしかないと思う。

これまでのベストな選択をすることよりも、これがベターな選択ではないかということを考えてどうしていくのかが必要な事ではないだろうか。

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