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色の不思議 美しき藍と背景の白


ティーポットで感じたデザインの重要

少しものもの強いタイトルを書いてしまったが、話が2点、3点するので少しでも興味を引いた方は是非最後まで見ていただければと思います。

最近記事の投稿を頻繁に行なっているがほとんどがマイブームのコーヒーの記事だ。ただ今回は紅茶を飲んだ時に使用したのポット(陶器)のデザインを見て感じたことを綴っていこうと思う。

知人から譲り受けたティーパックタイプの紅茶を飲むのに、タイトル画像にあるような白を基調とし綺麗な藍でデザインされた陶器のティーポットを使用した。

せっかく譲り受けた紅茶を飲むために戸棚の奥に眠っていたフランフラン製のこのポットを妻が引っ張り出してきたのだが、値段はわからないがとても綺麗だなーと率直に感じた。

もちろんデザインなのでほぼ主観なのだが、あえて言語化すれば、白と藍色というシンプルな配色でデザインが完成されているところ、押し付けがましくないところ、無駄のなさが僕の関心を引いたのだろう。

最近、なるべくワクワクするものにお金を使おうと考えているが、このティーポットは間違いなくそれに当たる。

色を創るという難しさ

私自身の話になってしまうが、このポットに魅力を感じたもう一つの理由としては、職業柄塗料を扱う仕事をしているからだろう。
詳細は話せないが、いろいろな色の塗料を混ぜて狙いの色を作る作業があるが、白って2百色あんねん!のアンミカじゃないが、狙った色、イメージ通りの色を出すのは本当に難しい。このティーポットを作製したメーカーの苦労を無意識に想像して親近感をそそられたことも、興味を引いた理由かもしれない。


調色作業で汚れた手とティーポット

ちなみに色を合わせる作業がなぜ難しいかやったことのない人のために説明すると、色を合わせる調色作業は基本的に複数の基準色を混ぜる作業となる。難しさとしては、色が3次元、4次元の構造を持っている点である。
話がややこしいのでなるべく具体例を出して説明すると、まず白を想像してほしい。今あなたが想像した白はどんな白だろうか?

アイボリーのような黄色がかった白、LEDライトのような青白い白、薄墨のような若干グレーががかった白だろうか。このように白と言っても種類は多種多様だ。ここでさらに、黄色味がかったグレーを想像して見てほしい。グレーは、白と黒を混ぜた色だが、プラスで黄色を混ぜる必要がある。ただし、元の白、黒がどういう特性を持っているか。赤みがかった白が基準色だった場合、そこから単純に黄色だけを混ぜても狙いの色にはならない。基準色は自然界由来の顔料や化学物質を利用するので、そこはコントロールできないことが多い。このように決まった特性を持つ基準色から、狙いの色を出す場合は3次元、4次元の組み合わせを検討していく必要がある。今回は詳細の説明は割愛するが、もう一つ輝度というマットなのかピカピカなのかなど行った点もコントロール必要で相当に難しい。
この苦労を知っているからこそ美しい色の製品には本当に感動する。

L*a*b 表式系 
https://www.konicaminolta.jp/instruments/knowledge/color/section2/02.html
コニカミノルタHP
 より抜粋

青の魅力


長々と記載しているが、これが最後のセクションなので我慢して付き合っていただきたい。私は青が好きだ。なぜかはわからないが、一つは青に色んな種類があるからだと思う。今回あえて藍という字を使ったが世の中には色んな青がある。

私の出身地域には九谷焼という青を基調に作られる焼き物、現在住んでいる兵庫県三田市には三田青磁と呼ばれる青の磁器がある。また私が好きなアウトドアのアクティビティには、空や海の青が溢れている。

こう考えると青色は人間が魅力を感じる根源的な色なのではないかとすら思えてるくる。それは言い過ぎかもしれないが、色っていうのは直感と結びついていてとても面白いということを誰かと共感したくなり長々と文章を書いてしまたった。
自己満に近い内容だったがここまで読んでいただきありがとうございました。

出展は下記参考
https://www.amazon.co.jp/ドラえもん-九谷焼-吉田屋風-008147-日本製/dp/B0851BLVFD/ref=asc_df_B0851BLVFD/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=437242567651&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=17353637195264049306&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009569&hvtargid=pla-913037480537&psc=1&th=1&psc=1https://www.i-iro.com/dic/tag/ao-blue

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