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ファンゾーンを諦めたフランス対アイルランド

さんざんな午後だった。
決勝トーナメント1回戦のフランス対アイルランドがここリヨンで行われた一昨日のこと。

スタジアムへ行ってダフ屋からチケットを手にすることも考えたけど、地元の人たちの盛り上がりを感じようとファンゾーンになっているベルクール広場へ行った。

ベルクール広場は、南北に平行する二つの河に挟まれた街の中心部にある。東西200m、南北300mぐらいだが、芝生公園が隣接しているからもっと広い感じがする。
2つの超大型スクリーンが設置されたファンゾーン内へ入るのは、無料だがボディチェックもあるしカバンは持ち込めない。

キックオフは15時。
会場に近づくと各国のサポーターと違うというより地元の人たちで混雑していた。
早めについたつもりだったけど、4ヶ所にある入場ゲートへの列のどれもが、最後尾がわからないほど延びていた。

僕が、西側の門から続く列の後ろについたのは13時40分頃だった。

プロテクターに銃を抱えた重装備の警官や馬に乗った警官はいるけど、肝心の列整理のスタッフは皆無。
警官が横入りを注意するわけもない。
いったい本当に試合時間までに入場できるのだろうか?と不安になるほど入場のスピードは遅かった。

進まない列にイラつくよりも何より、混雑の中でタバコを吸う少年少女に閉口した。フランスでは喫煙の年齢制限がないらしい。

金を払わなくても盛り上がれる場所に集まってきた少年少女に霹靂。彼らのふかす煙に喉をやられて我慢も限界に近づいた。

先発選手の発表の時も、入場門まではまだ遠かった。
会場内と会場外に集まった群衆を合わせたら10万だか20万人だかわからない。

スリには気を付けなきゃ。
炎天下の群衆の中で、ポケットの中の財布を手で握りながらフランス国歌の大合唱を聞いた。

30分辛抱したけど、ハーフタイムを待たずに列を離れ、少し離れたバーに入ってテレビ画面で後半戦を見た。
といってもバーの店内もぎゅうぎゅうだったんだけどね。

アイルランドがPKで先制したもののフランスの逆転劇。

この日は、強い日差しとタバコの煙にやられてぐったりだった。

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