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ゆっくりと走る

今朝はローヌ河の河川敷を3キロ先まで行って折り返した。

穏やかな川風に乗ってどこからかの鐘の音を聞きながらゆっくりと走るのは気持ちいい。
散歩、ジョギング、自転車が行き交ってもまったく問題のない充分な道幅がずっと続いている。

対岸が街の中心で、高台まで連なる風格のある建物群、赤茶色の屋根や煙突。
もう一つ向こうを流れるソーヌ河の対岸が世界文化遺産に指定されている旧市街だ。

停泊させたままの客船レストランでランチの支度が始まっていた。
芝生に寝転んで音楽を聴いている人。途中には屋外プールがあって、子供たちの楽しそうな声が響いていた。

新しい景色を求めて、昨日より少し足を伸ばした。
高級そうな客船ホテルでは、船長服の男性がチェックアウトした客を見送っていた。
甲板で優雅に朝食をとっている人がいた。

数日前は住宅街を走った。
日曜日には、場所によっては水曜日にもマルシェが開かれるスペースになる舗道。
野菜やパン、チーズ、肉屋、花屋、その場でチキンを焼いていたりして地元の人でごったがえす。

はじめての街の朝。
ゆっくりと走るのは気持ちいい。

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