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自分へのご褒美に。国生みの島・淡路でリトリート体験できる宿坊に行ってみた

「リトリート」という言葉が使われるようになって久しい昨今。

直訳すると隠居や避難という意味ですが、一般的には、数日の間日常から離れた環境に身を置き、いつもと違った体験を楽しむことを指します。

今回は、禅体験もでき宿泊可能な「空中座禅道場」でもあるリトリート施設をご紹介します。



1. 非日常空間で体験する、心をほぐすメディテーション

私が訪れたのは、兵庫県淡路島に2022年オープンしたリトリート施設「禅坊 靖寧ぜんぼう せいねい」。

パワースポットとしても人気な淡路島の中でも、ここは日本標準時子午線(東経135度)上に建てられているそうです。

高速バスを降りてすぐ、日本庭園風なエントランスに入ります

まず目に飛び込んでくるのは、不思議な形をした建物。建築界最高栄誉といわれる「プリツカー賞」を受賞した坂 茂ばん しげる氏が設計したという施設の存在感に驚きます。

中に入ると笑顔のスタッフがお出迎え。ウェルカムドリンクでの素敵なおもてなしに始まり、個室(宿坊)のルームキーを渡されます。

ルームナンバーは禅語。この日は「日日是好日」でした

宿泊の有無に関わらず個室が割り当てられ、簡素ながらデザインが素敵な空間での宿坊体験もできます。

コンパクトなお部屋。窓から見える景色も素敵です
杉の香りが心地いい廊下

宿泊プランでは「朝のおつとめ」に始まり、身体に優しいお食事も楽しめるとのこと。次回はぜひそちらも体験してみたいと思います!

■詳細
禅坊 靖寧 -Zenbo Seinei-

住所:〒656-2301 兵庫県淡路市楠本字場中2594-5
アクセス:《高速バス》新神戸駅・神戸三宮駅から「禅坊靖寧前」下車(約1時間) ※淡路島内では無料シャトルバスも運行中
▼詳しくは公式サイトをご確認ください。
https://zenbo-seinei.com/access/


2. 大自然のパワーを注入。ヨガと瞑想でリフレッシュ

私が体験したのは、ZENリトリートこと「日帰りZEN Wellness」プラン。

簡単なヨガや瞑想をしてリラックスしたあとは、オリジナルの禅坊料理や抹茶と手作りの和菓子を頂いたり、写経体験ならぬ「ZEN書」も楽しめます。

日本杉を組み合わせて作られたとされる全長約100mのウッドデッキに集合して、その日のイベントが始まります。

周囲は見渡す限り、緑。BGMはありません。講師の方の言葉に耳を傾けながら眼を閉じ座禅を組めば、聴こえてくるのは風の音と鳥のさえずりだけ。

リトリートチェアとヨガマットがずらり
調香体験はヒノキの香り

モヤモヤしていたものがすっと軽くなるような、静かで心地いい時間を過ごすことができました。

3. 身体も喜ぶ。「禅坊料理」でデトックス

発酵醸造料理人 伏木暢顕ふしき のぶあきシェフ監修による季節や体調の変化に考慮し、アプローチされた心と身体を整えるお食事です。

動物性の食材、小麦粉、油、砂糖を使用せず身体への負担が少ない、身体にとって優しい食事を心がけております。

日本の食文化「発酵」を大切に、調味料は一年から三年かけて熟成させた伝統的製法の物のみを厳選し使用しております。

引用元:「禅坊 靖寧」公式HP


「本当に砂糖も油も使ってないの?」と驚くほど、フレッシュで味わい深いお食事でした。地元の旬の食材を中心に、素材の味を活かした季節のメニューはどれも本当に美味しかったです。

見た目も鮮やかで美しいヴィーガン料理

自家製の甘酒やひしおも美味。食材のこだわりや発酵食についてなど、シェフ直々に説明してくれます。

幼少期から納豆や漬物、ヨーグルトなどの発酵食品が大好きな私は興味津々。自宅で甘酒、作ってみようかな…!

季節の手作り和菓子も美味しい
抹茶碗は好きなものを選べます


まさに非日常を味わいながら、五感が満たされた今回の滞在。

最初は一人で訪れたものの、ここがすっかり気に入った私はその後、同僚や友人を(半ば強引に)連れて行きました。美や健康、マインドフルネスなどの心の健康に興味がある方には特におすすめです。

皆さんもぜひ、淡路島で非日常を味わいに訪れてみてくださいね!


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