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[将棋]中盤の手筋問題その1~飛車交換するかしないか~


問題図

先手中飛車対後手金無双の序盤から、諸々あって角交換をした直後の局面。

飛車が向かい合って緊張感のある局面。飛車交換がどちらに

後手の手番なので、飛車交換するかしないかで展開が変わるが、どちらの方が後手にとって都合が良いだろうか?



解答図

△8四飛が正解。飛車交換は先手を助けることになってしまう。

飛車交換を避ける△8四飛が正解
理由は主に下記2点。

解答の理由①

後手陣の方が飛車・角の打ち込みに弱い。

飛車交換後に、後手陣には▲8二角・飛のような打ち込みの隙があるのに対し、先手陣はそういった打ち込みの隙が少ない。

問題図から飛車交換した後の局面。先手陣に決定的な隙がなく、指し手が難しい。

先手陣に働きかけるのが難しいため、△8二飛の自陣飛車で隙を消すのが有力になるが、交換した飛車を自分だけ手放すようではリードを奪うのが難しくなってしまう。

解答の理由②

先手の飛車が窮屈

問題図を見てみると、先手の飛車の可動域がとても少ないのが分かると思う。つまり、先手の飛車は現状とても使いづらい駒になっているので、わざわざこちらから交換して持ち駒にしてあげるメリットはない、ということになる。

問題図再掲。先手の飛車の方が使いづらそうだと思う。

飛車交換を拒否して解答図のようにすれば、△6七角の飛車桂両取りや、△7四歩~△7三銀~△6四銀のように飛車を圧迫する順を狙うことができる。

相手が活用できていない駒はそのまま盤上に残してあげて、それを攻めていくという考え方が大事である。


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