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なんでもないことで、奪われていく自尊心


帰省から帰り、新幹線に乗ろうとしていた。
指定席だったのでちゃんと号車も確認して足元表示のところで待っていた。

乗る新幹線が着いて降りる人を待っていた。

降りる人が半分くらい終わったところでなぜか隣から男の子2人が寄ってきた。

「え?なぜ?」

しかも、その男の子たちはボクを追い抜いて先に乗って行った。

男の子たちは明らかに前からきたので、席が後ろの方なのかなとか思ったら前から3列目くらいだった。

たったそれだけのことだけど。
取るに足りないことだけど。

ボクにとっては少し衝撃的な光景でした。

「見えてないのかな」
「自分優先なのかな」
「前から乗ればいいのに」
「ちゃんと待ってたのに何で追い抜かれないといけないのだろう」
「今回は指定席だったからまぁいいかなとは思ったけど自由席だったら大変なこと」

とか、いろんな感情が渦巻いた。
たしかに、ボクは電車には近づいていなかったけど、明らかに乗るそぶりはしていたと思う。

自分の席に座って
リクライニングを少し倒して

いろんな感情が渦巻いていたら5分くらい経過していた。


他の人からしたら「何だそれくらい」と思うことなんだろうなぁ、とか思うと、こんな細かいことを気にしている自分が嫌になって

どんどん自分が透明になっていくのがわかる


「自分なんてそんな存在なんだ」
「自分勝手な人は嫌だなぁ」

そんなふうになっていく。


そんなことばかり日常で起きるので

どれだけ「自分を大切にしよう」と言われても

ワガママな他人にはばまれる。

なんだかなぁ。

生きていくのって難しいなぁ。


反応しなければいいのに、気にしなければいいのに。


「律儀に守れる自分こそ大切にしたい」

とかいろんな感情が込み上げてきて


また自尊心を失っていくのである。


自分を大切にするってほんと難しい。

1人で生きているわけじゃないからなぁ。
ワガママな人が得をしているんじゃないかなっていつも思ってしまう。自分は内向的でそこまでワガママではないから、

ついつい外交的な人をうらやましく思ってしまう。

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