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BNLイタリア国際2020 シュワルツマン選手のスタッツ分析

こんにちは、トモヒトです。

今回は、2020年のBNLイタリア国際でのシュワルツマン選手のスタッツを分析していきます。


ラリー数内訳

まずは、ラリー数(0-4ショット、5-8ショット、9+ショット)の内訳を見てみます。

試合全体

0-4ショット=0.508(411) / 5-8ショット=0.239(193) / 9+ショット=0.253(205)

これをみると、0-4ショットラリーが全体のおよそ半分5-8ショットラリーと9+ショットラリーが25%ずつで同じくらいとなっています。

それぞれの試合ごとにみると、次のようになります。

試合別・ラリー数内訳

試合別にみていくと、ナダル選手との試合が他の4試合と比較して、ラリー数内訳に特徴があるように感じます。
0-4ショットラリーの割合が少なく、その分9+ショットラリーの割合が多くなっていることが数字から見て取れます。

獲得ポイント

次は、シュワルツマン選手の獲得ポイントでのラリー数内訳を見てみます。

0-4ショット=0.489(201) / 5-8ショット=0.234(96) / 9+ショット=0.277(114)

試合全体と獲得ポイントでラリー数内訳を比較すると、おおむね一致していますが、0-4ショットの割合が少なく9+ショットの割合が増えているとみることができます。

試合別では次のようになります。

試合別・シュワルツマン選手の獲得ポイント中ラリー数内訳

獲得ポイントの内訳は、試合全体の内訳と似通っていることがわかります。
各ラリー数カテゴリで、ポイント獲得率が極端に異なるケースでなければ、全体の内訳に沿った形になるのは自然です。

ラリー数カテゴリ別ポイント獲得率

次は、ラリー数カテゴリ(0-4ショット、5-8ショット、9+ショット)でのポイント獲得率を見てみます。

0-4ショット=0.489 / 5-8ショット=0.497 / 9+ショット=0.556

平均でみると、9+ショットラリーでのポイント獲得率のみが50%を上回り、残り2カテゴリはわずかに50%を下回っています。

全体のポイント獲得率50%越えは、勝利を目指すうえでの目標値となります。
ポイント獲得率で50%を下回るカテゴリがあると、全体のポイント獲得率を引き下げる原因となる可能性があるため、理想としては全カテゴリで50%以上を目指すことになります。

各試合でのラリー数カテゴリ別ポイント獲得率は、次の通りです。

試合別・各カテゴリポイント獲得率

プレー種別割合

ここまではラリー数でみてきましたが、ここからはプレー種別でみていきます。

  • serve only point:サーブのみで獲得したポイント(サービスエース/ウィナー、リターンミス)

  • return only point:リターンウィナーで獲得したポイント

  • baseline:ベースラインプレーで獲得したポイント

  • netplay:ネットプレーで獲得したポイント

  • opp DF:相手のダブルフォルトで獲得したポイント

各試合でプレー種別の内訳をみると、次のようになります。

試合別・プレー種別割合

グラフ・表をみるとわかりますが、ポイントの大半がベースラインプレーで終わっていることがわかります。
これにサーブオンリーポイントを加えると、全体の80%以上を占めることになります。

まとめ

今回は、BNLイタリア国際2020のシュワルツマン選手のスタッツについて見てきました。

全体的に0-4ショットラリーが半分前後を占め、ポイント獲得率を上げるためには無視できない部分です。
また、プレー種別でみると、第1にベースラインプレー、第2にサーブが大きな割合を占めています。
ラリー数同様、割合の大きなベースラインプレーやサーブは、勝利のカギとなるプレーと考えられます。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ご意見ご感想あれば、コメントにお願いします。

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