スタッツ分析:BNLイタリア国際2020 D. シュワルツマン vs J. ミルマン
こんにちは、トモヒトです。
今回は、2020年のBNLイタリア国際「D. シュワルツマン vs J. ミルマン」の試合でスタッツ分析を行ってみます。
試合全体でのラリー数内訳
まずは、試合全体でのラリー数内訳を見てみます。
0-4%:0.533(89) / 5-8%:0.192(32) / 9+%:0.275(46)
今回の試合では、0-4ショット>9+ショット>5-8ショットの順に、割合が多くなっています。
獲得ポイントでのラリー数内訳
次に、獲得ポイントでのラリー数内訳を見てみます。
0-4%:0.494(43) / 5-8%:0.195(17) / 9+%:0.310(27)
試合全体のラリー数内訳と比較すると、0-4ショットラリーの割合が減り、9+ショットラリーの割合が増えています。
第1セット D. シュワルツマン 6-4 J. ミルマン
【サーブ関連】
1stサーブ確率
D. シュワルツマン=0.594(19/32) - J. ミルマン=0.560(28/50)
サーブオンリーポイント獲得率
※サーブのみで終わったポイント(サーブオンリーポイント)のうち、獲得したポイントの割合(サービスエース/ウィナー・相手のリターンエラー)
D. シュワルツマン=0.800(8/10) - J. ミルマン=1.000(10/10)
獲得サーブオンリーポイント割合
D. シュワルツマン=0.250(8/32) - J. ミルマン=0.200(10/50)
1stサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.579(11/19) - J. ミルマン=0.643(18/28)
2ndサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.538(7/13) - J. ミルマン=0.364(8/22)
サーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.563(18/32) - J. ミルマン=0.520(26/50)
1stサーブポイント獲得率ではミルマン選手、2ndサーブポイント獲得率ではシュワルツマン選手が優位となっています。
1stサーブ・2ndサーブの獲得ポイントを見ると、シュワルツマン選手の方が0-4ショットラリーでの獲得ポイントの割合が多くなっています。
これには、サーブオンリーポイント獲得率でミルマン選手を上回っていることも要因の一つと考えられます。
1stサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=8 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=2
J. ミルマン:0-4ショット=8 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=5
2ndサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=1
J. ミルマン:0-4ショット=3 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=2
サーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=12 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=3
J. ミルマン:0-4ショット=11 / 5-8ショット=8 / 9+ショット=7
【リターン関連】
1stリターン返球率
D. シュワルツマン=0.750(21/28) - J. ミルマン=0.632(12/19)
2ndリターン返球率
D. シュワルツマン=0864(19/22) - J. ミルマン=0.769(10/13)
リターン返球率
D. シュワルツマン=0800(40/50) - J. ミルマン=0.688(22/32)
1stサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.357(10/28) - J. ミルマン=0.421(8/19)
2ndサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.636(14/22) - J. ミルマン=0.462(6/13)
リターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.480(24/50) - J. ミルマン=0.438(14/32)
1stサーブリターンと2ndサーブリターンのラリー数内訳を見てみます。
1stサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=2 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=5
J. ミルマン:0-4ショット=6 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=2
2ndサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=5 / 5-8ショット=4 / 9+ショット=5
J. ミルマン:0-4ショット=3 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=1
リターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=7 / 5-8ショット=7 / 9+ショット=10
J. ミルマン:0-4ショット=9 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=3
リターンでは、シュワルツマン選手は、やや9+ショットラリーでの獲得ポイントが多いものの、全体的に3つのラリー数でほぼ同じ割合となっています。
一方、ミルマン選手は、0-4ショットラリーでの獲得ポイントが最も多くなっています。
【ラリー関連】
ベースラインプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.564(31/55) - J. ミルマン=0.418(23/55)
ネットプレー割合
D. シュワルツマン=0.085(7/82) - J. ミルマン=0.085(7/82)
ネットプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.429(3/7) - J. ミルマン=0.714(5/7)
0~4ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.487(19/39) - J. ミルマン=0.513(20/39)
5~8ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.500(10/20) - J. ミルマン=0.500(10/20)
9ショット+ラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.565(13/23) - J. ミルマン=0.435(10/23)
ポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.512(42/82) - J. ミルマン=0.488(40/82)
ラリー数でみると、5-8ショットラリーは互角となっているため、0-4ショットラリーと9+ショットラリーを見ていく必要があります。
0-4ショットラリーではミルマン選手、9+ショットラリーではシュワルツマン選手が優位になっています。
ここで、得失点差を見てみます。
0-4ショットラリーではミルマン選手が+1に対して、9+ショットラリーではシュワルツマン選手が+3であり、全体としてはシュワルツマン選手が+2で優位に立っています。
またプレー種別でみると、ベースラインポイント獲得率でシュワルツマン選手が優位を取っていることがわかります。
第2セット D. シュワルツマン 7-6(1) J. ミルマン
【サーブ関連】
1stサーブ確率
D. シュワルツマン=0.667(30/45) - J. ミルマン=0.575(23/40)
サーブオンリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.667(8/12) - J. ミルマン=0.750(6/8)
獲得サーブオンリーポイント割合
D. シュワルツマン=0.178(8/45) - J. ミルマン=0.150(6/40)
1stサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.667(20/30) - J. ミルマン=0.609(14/23)
2ndサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.467(7/15) - J. ミルマン=0.471(8/17)
サーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.600(27/45) - J. ミルマン=0.550(22/40)
1stサーブポイント獲得率ではシュワルツマン選手、2ndサーブポイント獲得率ではミルマン選手が優位に立っています。
ただし、得失点差でみると1stサーブではシュワルツマン選手が+6、2ndサーブではミルマン選手が+1で、全体としてはシュワルツマン選手が+5となっています。
1stサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット11 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=6
J. ミルマン:0-4ショット=10 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=1
2ndサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=2 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=3
J. ミルマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=3
サーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=13 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=9
J. ミルマン:0-4ショット=14 / 5-8ショット=4 / 9+ショット=4
【リターン関連】
1stリターン返球率
D. シュワルツマン=0.783(18/23) - J. ミルマン=0.767(23/30)
2ndリターン返球率
D. シュワルツマン=0.824(14/17) - J. ミルマン=0.667(10/15)
リターン返球率
D. シュワルツマン=0.800(32/40) - J. ミルマン=0.733(33/45)
1stサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.391(9/23) - J. ミルマン=0.333(10/30)
2ndサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.529(9/17) - J. ミルマン=0.533(8/15)
リターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.450(18/40) - J. ミルマン=0.400(18/45)
1stサーブリターン・2ndサーブリターンの獲得ポイントを見ると、下のようになります。
1stサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=3
J. ミルマン:0-4ショット=7 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=3
2ndサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=7 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=2
J. ミルマン:0-4ショット=5 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=2
リターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=11 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=5
J. ミルマン:0-4ショット=12 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=5
両プレーヤーとも、0-4ショットラリーの獲得ポイントの割合が多くなっています。
また、次に割合が多いのが9+ショットラリーであるのも、この試合の特徴です。
【ラリー関連】
ベースラインプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.547(35/64) - J. ミルマン=0.458(27/59)
ネットプレー割合
D. シュワルツマン=0.000(0/85) - J. ミルマン=0.059(5/85)
ネットプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=None - J. ミルマン=0.400(2/5)
0~4ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.480(24/50) - J. ミルマン=0.520(26/50)
5~8ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.583(7/12) - J. ミルマン=0.417(5/12)
9ショット+ラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.609(14/23) - J. ミルマン=0.391(9/23)
ポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.529(45/85) - J. ミルマン=0.471(40/85)
ラリー数でみると、0-4ショットラリーではミルマン選手、5-8ショット、9+ショットラリーではシュワルツマン選手が優位を取っています。
0-4ショット=-2 / 5-8ショット=+2 / 9+ショット=+5
プレー種別でみると、第1セット同様、シュワルツマン選手がベースラインポイントで優位(得失点差+8)を取っています。
まとめ
今回は、2020年のBNLイタリア国際「D. シュワルツマン vs J. ミルマン」の試合でスタッツ分析を行いました。
今回の試合では、0-4ショットラリー>9+ショットラリー>5-8ショットラリーの順で、割合が多くなるという試合でした。
ラリー数内訳が異なる場合でも、ポイントに占める割合の大きなスタッツのポイント獲得率を確認する、得失点差を見るなどの方法は活用することができます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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