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2023ウィンブルドン男子シングルス決勝をスタッツから見てみる③~サーブ・リターン別ラリー数内訳~

こんにちは、トモヒトです。

今回は、2023ウィンブルドン男子シングルス決勝「C. アルカラス vs N. ジョコビッチ」の試合について、サーブ・リターン別に獲得ポイントのラリー数内訳を見てみます。

ここでは、各セットの獲得ポイントに対して、1~4ショット、5~8ショット、9ショット+(DFは除く)の内訳を見ていきます。

なお、各セットのプレーポイントに関するラリー数内訳は、以下のようになっています。

セット別ラリー数内訳
赤:0-4shot(DFを含む)、青:5-8shot、緑:9shot+

1stサーブ獲得ポイントのラリー数内訳

まず、1stサーブ獲得ポイントのラリー数内訳を見ていきます。

1stサーブ獲得ポイントのラリー数内訳(全体)

1stサーブ獲得ポイントのラリー数内訳をみると、全体のラリー数内訳と類似しています。
1~4ショットが60%以上を占め、5~8ショット、9ショット+の順に割合が少なくなっていることがわかります。

これを、プレーヤー別の内訳と比較してみます。

1stサーブ獲得ポイントのラリー数内訳(アルカラス選手)

アルカラス選手は、1~4ショットラリーの割合が全体よりも高くなっている傾向がわかります。

1stサーブ獲得ポイントのラリー数内訳(ジョコビッチ選手)

反対に、ジョコビッチ選手は1~4ショットのラリーが、全体よりもやや低めです。
とはいえ、50%以上は1~4ショットが占めています。

2ndサーブ獲得ポイントのラリー数内訳

次は、2ndサーブ獲得ポイントのラリー数内訳を見ていきます。

2ndサーブ獲得ポイントのラリー数内訳(全体)

1stサーブ同様、多くのセットで1~4ショットが60%以上を占めていますが、1stサーブのときより全体的に5ショット以上の割合が増えているようです。

2ndサーブ獲得ポイントのラリー数内訳(アルカラス選手)

アルカラス選手のラリー数内訳も、1stサーブ時と比較すると、より長いラリーの割合が増えています。

2ndサーブ獲得ポイントのラリー数内訳(ジョコビッチ選手)

ジョコビッチ選手も同様に、1stサーブと比較して長いラリーの割合が増えています。

1stサーブリターン獲得ポイントのラリー数内訳

ここからは、リターンの獲得ポイントについて見ていきます。
まずは、1stサーブリターン獲得ポイントのラリー数内訳からです。

1stサーブリターン獲得ポイントのラリー数内訳(全体)

1stサーブリターンでの獲得ポイントのラリー数内訳では、1~4ショットが60%前後を占めていることがわかります。

1stサーブリターン獲得ポイントのラリー数内訳(アルカラス選手)

全体的に、アルカラス選手は5ショット以上のラリーの割合が上がっています。

1stサーブリターン獲得ポイントのラリー数内訳(ジョコビッチ選手)

アルカラス選手とは対照的に、第1セットを除いて1~4ショットラリーの割合が60%以上になっています。

2ndサーブリターン獲得ポイントのラリー数内訳

最後に、2ndサーブリターン獲得ポイントのラリー数内訳を見ていきます。

2ndサーブリターン獲得ポイントのラリー数内訳(全体)

1stサーブを比較すると、全体的に9ショット+ラリーの割合が増え、1~4ショットの割合が減っています

2ndサーブリターン獲得ポイントのラリー数内訳(アルカラス選手)

アルカラス選手は、全体と比較して長いラリー(5ショット以上)の割合が高くなっている傾向がみられます。

2ndサーブリターン獲得ポイントのラリー数内訳(ジョコビッチ選手)

反対に、ジョコビッチ選手は1~4ショットラリーの割合が全体よりも高い傾向がみられます。

まとめ

今回は、2023ウィンブルドン男子シングルス決勝を、獲得ポイントのラリー数内訳から見てきました。

サーブかリターンか、1stか2ndかによって多少の差異はみられましたが、そこまで大きな差があるといった感じではありませんでした。
(2ndサーブリターンは他と比べて少し特徴的な内訳となっていました)

また、プレーヤーによっても多少の違いは見られました。

今回は、1試合のみを対象とした分析でしたが、さらに試合数を増やして何らかの傾向がみられるのか調べてみるのも興味深いと感じました。


最後までお読みいただきありがとうございました。
ご意見ご感想あれば、コメントにお願いします。

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