ウィナー・エースのデータから考えるオープンコート(ボレー編)
こんにちは、トモヒトです。
今回は、ウィナー・エースのデータからボレーでのオープンコートについて考えてみます。
ストロークに関しては、下の記事で考察しています。
手順
今回は、相手のポジション(A-/A, B/C, D/D-ライン単位)ごとにショットの落下点の内訳を算出します。
ポジション、ショットの落下点は、下の定義に沿って指定します。
また、データは2023年のUSオープン準々決勝以降(左利きのシェルトン選手が出場の試合は除く)の5試合を対象とします。
相手がA-/Aラインにいるとき
ショット数の内訳は、2C=0.3、2D=0.3、1D=0.22、3D=0.087、3C=0.043、2A=0.043となっています。
この結果から、相手がA-/Aラインにいるときのオープンコートについては、次のように考えます。
「空間的オープンコート」であるCライン、Dラインをメインターゲットにする
相手がCライン、Dラインを埋めに動くなら、2Aが「心理的オープンコート」として有効になる
相手がB/Cラインにいるとき
ショット数の内訳は、2A=0.33、1C=0.33、1D=0.33となっています。
この結果から、相手がB/Cラインにいるときのオープンコートについては、次のように考えます。
「空間的オープンコート」であるコートの前面をメインターゲットとする
※エリア1へのドロップボレーや2A, 2Dへのアングルボレー
相手がD-/Dラインにいるとき
ショット数の内訳は、2A=0.45、1A=0.21、2B=0.091、3A=0.061、3B=0.061、1B=0.03、1C=0.03、1D=0.03、2D=0.03となっています。
この結果から、相手がD-/Dラインにいるときのオープンコートについては、次のように考えます。
「空間的オープンコート」であるAライン、Bラインをメインターゲットにする
Aライン、Bラインのスペースを埋めようと動けば、1D, 1C, 2Dが「心理的オープンコート」として有効になる
まとめ
今回は、ボレー時のオープンコートについて、ウィナー・エースのデータから考察しました。
大きく分けると、相手がサイドにいる場合(A-/Aライン、D-/Dライン)とセンターにいる場合(B/Cライン)の、2パターンに分かれます。
相手がサイドにいる場合は、逆サイドをメインターゲットとする
相手が逆サイドのケアに動けば、同サイドで逆をつける相手がセンターにいる場合は、コート前面をメインターゲットとする
最後までお読みいただきありがとうございました。
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