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テニスのウィナー/エースを深堀ってみる(アドサイドのストローク編)

こんにちは、トモヒトです。

今回は、前回の続きです。

コートポジションの定義

ライン別のポジションの関係性(アドサイドのストローク)

Cライン

ポイント獲得側がCラインにいるときの、相手のポジションは次のようになります。

A-=2(5A-=2)
A=3(5A=3)
B=22(4B=9, 5B=13)
C=24(2C=1, 4C=10, 5C=13)

D=9(3D=1, 4D=3, 5D=5)
D-=0

「合理的待機位置」は、Cライン近辺と考えられます。

まず、相手がBにいる場合を見てみます。
このケースでは、クロス(C, D)にオープンコートができている状態です。
そのため、オープンコートを攻撃するDへのショットが多くなっています。

ショットの落下点
A=7(2A=4, 3A=3)
B=1(2B=1)
D=14(2D=10, 3D=4)

【相手のポジションが4B】
→1Cから2Bへのバックハンド=1
これは、ネット付近のチャンスボールだと考えられます。

→3Cから2Aへのフォアハンド=1
センター付近から2Aの浅い位置へ引っ張る形で、回り込みフォアを打ったと考えられます。
ベースライン内で打ったことで、より角度のついたショットになります。
→3Cから2Dへのフォアハンド=1
ベースライン内から角度をつけた逆クロスのフォアハンドです。
2Aへのフォアハンドと組み合わせれば、より効果的です。
→3Cから3Aへのフォアハンド=1
センター付近から3Aへ引っ張る形で、回り込みフォアを打ったと考えられます。
→3Cから3Aへのバックハンド=1
センター付近からインサイドアウトのバックハンドです。

→4Cから2Dへのフォアハンド=1
角度をつけた逆クロスのフォアハンドです。
→4Cから2Dへのバックハンド=1
センター付近からのショートクロスです。
→4Cから3Dへのバックハンド=1
センター付近からのクロスへのバックハンドです。

4Cからのショットは、3ショットともオープンコートを攻撃するショットとなっています。

【相手のポジションが5B】
→2Cから2Dへのフォアハンド=1
2Dの浅い位置への逆クロスを狙った回り込みフォアです。
ベースライン内から打っている分、より角度のついたショットになります。

→3Cから2Aへのバックハンド=1
センター付近からのインサイドアウトのショットです。
2Aの浅い位置へ打っているため、角度のついたショットとなっています。
→3Cから2Aへのフォアハンド=1
センター付近から引っ張るような形での回り込みフォアです。
ベースライン内から2Aの浅い位置へ打っているため、角度はつけやすくなっています。
→3Cから2Dへのバックハンド=1
センター付近からのバックハンドのショートクロスです。
ベースライン内から打つ分、より角度のついたショットになります。
→3Cから2Dへのフォアハンド=2
センター付近から浅い位置へ逆クロスに打ったフォアハンドです。
→3Cから3Dへのフォアハンド=1
センター付近からの回り込みフォアでの深い逆クロスです。

→4Cから2Aへのフォアハンド=1
センター付近からの回り込みフォアで、2Aの浅い位置へのショットです。
2Aへ打っていることから、角度のついたショットとなります。
→4Cから2Dへのバックハンド=3
センター付近から、ショートクロスへのバックハンドです。
→4Cから3Aへのフォアハンド=1
センター付近からの回り込みフォアで、角度のついたショットになります。
→4Cから3Dへのバックハンド=1
センター付近からの深いクロスへのバックハンドです。

今回の結果で考えると、相手がB、自分がCにいる場合の選択肢としては、

  1. オープンコートであるDへのショットをメインの選択肢にする

  2. 相手がDのオープンコートを埋めようと走るなら、Aへ打って逆をつく

というのが考えられます。

次に、相手がCにいる場合を見てみます。
今回は、AとDが同じくらいの内訳になっています。

ショットの落下点
A=13(1A=1, 2A=4, 3A=8)
D=11(1D=1, 2D=4, 3D=6)

【相手のポジションが2C】
→2Cから3Aへのバックハンド=1
これは、浅いボールをインサイドアウトのバックハンドで決めたケースです。

【相手のポジションが4C】
→2Cから3Dへのバックハンド=1
浅いボールをバックハンドで深いクロスへ打って決めたケースです。
→2Cから3Dへのフォアハンド=1
浅いボールをフォアハンドで深い逆クロスへ打って決めたケースです。

→3Cから2Aへのバックハンド=1
センター付近からインサイドアウトのバックハンドです。
ベースライン内から2Aの浅い位置へ打つため、角度のついたショットになります。
→3Cから3Dへのバックハンド=1
センター付近から深いクロスのバックハンドです。

→4Cから1Aへのバックハンド=1
ストレート方向へのドロップショットです。
→4Cから2Dへのバックハンド=1
センター付近からのバックハンドのショートクロスです。
→4Cから3Aへのバックハンド=2
センター付近からのインサイドアウトのバックハンドです。
→4Cから3Dへのフォアハンド=1
センター付近からの回り込みフォアの逆クロスです。

【相手のポジションが5C】
→2Cから2Aへのフォアハンド=1
チャンスボールに対して、回り込みフォアでストレート方向へ決めたケースです。
2Aへ角度をつけたショットになります。
→2Cから2Dへのフォアハンド=1
チャンスボールに対して、回り込みフォアで逆クロス方向へ決めたケースです。
2Dへ角度をつけたショットになります。
→2Cから3Aへのフォアハンド=1
チャンスボールに対して、回り込みフォアでストレート方向へ決めたケースです。
→2Cから3Dへのフォアハンド=1
チャンスボールに対して、回り込みフォアで逆クロス方向へ決めたケースです。

→3Cから2Dへのフォアハンド=1
センター付近から回り込みフォアで逆クロスへ決めたケースです。
2Dへ角度のついたショットになります。
→3Cから3Aへのバックハンド=2
センター付近からのインサイドアウトのバックハンドです。
→3Cから3Aへのフォアハンド=1
センター付近からストレート方向への回り込みフォアです。
→3Cから3Dへのバックハンド=1
センター付近からの深いクロスへのバックハンドです。

→4Cから1Dへのフォアハンド=1
回り込みフォアから逆クロスへのドロップショットです。
自分のポジションとショットの落下点に距離がある分、カウンターのリスクは高くなります。
→4Cから2Aへのフォアハンド=1
回り込みフォアからストレート方向へ角度のついたショットになります。
→4Cから2Dへのバックハンド=1
センター付近からのバックハンドのショートクロスです。
→4Cから3Aへのフォアハンド=1
回り込みフォアでストレート方向へのショットになります。

今回の結果から、お互いにCにいる場合は、

  1. A(2A, 3A)とD(2D, 3D)へのショットを打ち分ける

  2. 状況によってはドロップショットを混ぜる

といった選択が要求されると考えられます。

Dライン

ポイント獲得側がDラインにいるときの、相手のポジションは次のようになります。

A-=0
A=1(4A=1)
B=7(1B=1, 2B=1, 5B=5)
C=29(4C=12, 5C=17)
D=10(4D=3, 5D=7)
D-=0

「合理的待機位置」は、Cライン近辺と考えられます。

ここでは、相手がCにいるときのケースを見ていきます。

ショットの落下点
A=16(2A=3, 3A=13)
D=13(1D=1, 2D=9, 3D=3)

【相手のポジションが4C】
→2Dから3Aへのバックハンド=1
浅いボールをバックハンドのダウンザラインで決めたケースです。

→3Dから2Dへのバックハンド=1
ベースライン内でのバックハンドのショートクロスです。
→3Dから2Dへのフォアハンド=1
ベースライン内での回り込みフォアの逆クロスです。
2Dへ角度のついたショットになります。
→3Dから3Aへのバックハンド
ベースライン内でのバックハンドのダウンザラインです。

→4Dから2Aへのバックハンド=2
やや浅くなったバックハンドのダウンザラインです。
→4Dから2Dへのフォアハンド=1
回り込みフォアからの角度のついた逆クロスです。
→4Dから3Aへのバックハンド=3
バックハンドのダウンザラインです。
→4Dから3Dへのバックハンド=1
深いクロスへのバックハンドです。

→5Dから3Aへのバックハンド=1
コート後方深くからのバックハンドのダウンザラインです。

【相手のポジションが5C】
→2Dから2Dへのフォアハンド=2
浅いボールに対して、回り込みフォアで角度のついた逆クロスを打ったケースです。

→3Dから2Dへのフォアハンド=2
ベースライン内から、回り込みフォアで角度のついた逆クロスを打ったケースです。
→3Dから3Aへのバックハンド=1
ベースライン内からのバックハンドのダウンザラインです。
→3Dから3Aへのフォアハンド=1
ベースライン内から回り込みフォアのダウンザラインです。
→3Dから3Dへのフォアハンド=1
ベースライン内から回り込みフォアの深い逆クロスです。

→4Dから1Dへのフォアハンド=1
回り込みフォアから逆クロスへのドロップショットです。
→4Dから2Aへのフォアハンド=1
回り込みフォアから浅い位置へのダウンザラインです。
→4Dから2Dへのフォアハンド=1
回り込みフォアから角度のついた逆クロスです。
→4Dから3Aへのバックハンド=3
バックハンドのダウンザラインです。
→4Dから3Aへのフォアハンド=2
回り込みフォアのダウンザラインです。
→4Dから3Dへのフォアハンド=1
深い逆クロスへの回り込みフォアです。

→5Dから2Dへのフォアハンド=1
コート後方深い位置から、回り込みフォアの角度のついた逆クロスです。

相手がCラインにいるときの、Dラインからの選択肢としては、「3Aへのダウンザラインと2Dへの角度のついたショートクロス(逆クロス)を組み合わせる」がメインになると考えられます。
これを主軸に、状況によってはドロップショットや深いクロスを混ぜるといった形になると考えます。

まとめ

今回は、アドサイドからのストロークで、ウィナー・エースの取り方を見てきました。

基本的には、ストレート方向のAラインへのショットとクロス(逆クロス)のDラインへのショットの組み合わせですが、相手がBにいる場合は、オープンコートのDラインへのショットが多くなります。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ご意見ご感想あれば、コメントにお願いします。

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