テニスのオープンコートとは?
こんにちは、トモヒトです。
今回は、オープンコートについて考えていきます。
3つのオープンコート
オープンコートは、返球できないエリアのことを表します。
オープンコートには、3種類あるとされています。
ここでは、①と②を中心に話を進めていきます。
合理的待機位置
まず、①の空間的オープンコートを考えるうえでカギとなる「合理的待機位置」について確認しておきます。
合理的待機位置は、「相手の返球可能範囲の二等分線上」に存在します。
「相手の返球可能範囲」は、相手の技術レベルや状況によって変化しますが、おおよそ目安としては「相手と自分のコートのTゾーンを結んだ線上」となります。
下図の定義づけそれぞれに外側・内側を考慮して、合理的待機位置の目安をみてみます。
例えば、2Cの内側のポジションは2C_in、2Cの外側のポジションは2C_outとします。
ここでは、C, Dのみ見ますが、A, Bについても考え方は一緒です。
2C, 2D, 2D-
まず、相手がエリア2(サービスラインの後ろ)にいる場合の合理的待機位置をみてみます。
相手が2Cのときは、合理的待機位置はC_inになります。
また、相手が2D_inのときはC_out、相手が2D_outや2D-_inのときは4C_out、5D_inあたりになります。
3C, 3D, 3D-
次は、相手がエリア3(ベースラインの内側)にいるときです。
相手が3Cや3D_inにいるときは、4C_in、5C_inが目安となります。
また、相手が3D_outのときは4C_out、5C_out、相手が3D-_inのときは4C_out、5D_inになります。
4C, 4D, 4D-
最後は、相手がエリア4(ベースラインの後方)にいるときです。
相手が4Cや4D_inにいるときは4C_in、5C_in、相手が4D_outや4D-_inにいるときは4C_out、5C_outになります。
逆をいえば、自分の打球ポジションに対する相手のポジショニングが、合理的待機位置に対して左右にズレが生じていれば、それが空間的オープンコートとなりえます。
ポジションを前にする利点
②の時間的オープンコートを作るうえで、ポジションを前にすることが必要になります。
ポジションを前にする利点については、主に2つあります。
相手との距離が短くなり、返球が早くなる
自分の返球可能範囲が広がる
1.については、ボールスピードが同じであれば、相手との距離が近いほどボールの到達する時間は短くなります。
2.については、ポジションが前になるほど、ボールにより角度をつけやすくなるため、コートの横幅をより広く使うことができるようになります。
下の図は、両サイドのシングルスサイドとサービスラインの交点を基準として、ポジションの前後での返球可能範囲を比較したものです。
つまり、ポジションを前にとることができれば、より広い範囲により早く返すことができるため、ポイントが決まりやすくなります。
もちろん、自分への返球も早くなるなどのデメリットも存在するため、状況に応じてポジションを前後させる必要はあります。
まとめ
今回は、オープンコートについてみてきました。
ここでの内容は、オープンコートを考えるうえで根幹ともいえる内容です。
この考え方をもとに、次回は実際の試合のデータを見ながらより詳しくみていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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