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制球力の指標を考えてみた③~スタッツを利用した指標の開発~

こんにちは、トモヒトです。

今回は「制球力の指標を考えてみた」の第3弾です。

今回は、ATP公式サイトなどから取得できるようなスタッツを用いて、制球力の指標を作ることができないか考えていきます。

野球で制球力を表す指標 K/BB

テニスの制球力の指標を考えるうえで、参考として野球で制球力を表す指標を見ていきます。

野球でピッチャーの制球力を表す指標として、K/BBがあります。

【K/BB】
計算式:奪三振数÷与四球数
意味:最も安全である三振によってアウトを取り、四球を与えない投手であることを示す指標。主に制球力の良さを測ることができる。一般的に3.5以上で優秀とされる。

【動画あり】セイバーメトリクス「K/BB」とは?改めて分かる上原浩治の凄さ

これは守備の影響を受けない「奪三振数」と「与四球数」から算出される指標となり、奪三振数が多く与四球が少ないほど数値が高くなります。

K/BBをテニスに当てはめると?

では、K/BBをテニスに当てはめるとどのようになるでしょうか?

まずは、指標の算出に用いる項目の選択ですが、これは以下の条件をもとに行います。

  • 他の要因(他のショット)の影響を受けない項目

  • ポイントの終わりを表す項目

この2つから「奪三振数」に相当するのは、サービスエース数やウィナー数が該当すると考えます。
また、「与四球数」に相当するのは、ダブルフォルト数やアンフォーストエラー数です。。

これらをもとに考えると、サーブであればサービスエース数÷ダブルフォルト数(SA/DF)、ラリーではウィナー数÷アンフォーストエラー数(W/UFE)といった感じになるかと思います。

まとめ

今回は、スタッツから制球力の指標を作成する方法について考えてきました。

野球で投手の制球力の指標として用いられるK/BBをベースに考えました。
K/BBが「奪三振数」と「与四死球」から算出した指標ということを考え、SA/DF(サーブ)やW/UFE(ストローク・ボレー)をテニスの制球力としました。

とはいえ、これらの指標については、いくつかの確認も必要だと考えます。

  • 指標の妥当性(指標がどれだけ制球力を表しているのか)

  • 妥当性が低いとした場合、妥当性を高める方法

  • 指標の基準値(平均的なプレーヤーでどのくらいか、優れたプレーヤーでどのくらいかを明確にする)

これらの課題に関しては、今後検証していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ご意見ご感想あれば、コメントにお願いします。

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