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制球力の指標を考えてみた①~概要~

こんにちは、トモヒトです。

今回は、「制球力の指標について」考えてみたいと思います。

球速はわかりやすいですが、テニスにおいて制球力を表す指標というのはないと感じています(あればぜひコメントで教えていただけると幸いです)。
一方で、制球力はショットの質を評価するうえで、重要な要素の1つです。
これを数値で示して比較できれば、テニスのスポーツアナリティクスの幅がさらに広がると感じています。

そこで、今回は複数回に分けて、制球力の指標を作れないか考えていきます。

制球力とは?

制球力の指標について考える前に、まずは制球力の定義について確認しておきます。
テニスにおける「制球力」とは、「狙ったところにボールを打つ力」を表します。

言い換えると、狙いからの誤差が大きいほど制球力が低いということになります。
このように考えると、単にライン際にボールが落ちたことで「制球力がある」とは必ずしも言えないと考えられます。

定義から考える「制球力の指標」の算出方法

この定義から考えると、次のような手順で制球力を数値化する方法が考えられます。
①プレーヤーが狙っている地点を把握する
②狙った地点と実際の落下点の誤差を算出する
③①と②を繰り返して算出された誤差の平均値を計算する

このようにして数値化すれば、この値が小さいほど制球力がよいといえます。

ただし、この方法には課題がいくつかあります。

  1. プレーヤーが狙っている地点を正確に把握することは困難

  2. 狙った地点と実際の落下点の算出

2.に関しては、映像分析の技術力によってある程度は解決可能と考えられます(これが問題になるのは、精度の高い映像分析ツールが使用できない場合や、映像自体が手元にない場合です)。

特に問題となるのは1.です。
ショットごとの狙いは、打った本人以外にはわからないです。
そのため、各ショットが狙いにどれだけ沿ったものなのかを、第3者目線で正確に評価することは困難です。

こうなると、「いかに狙いを正確に推定するか」を考えていく必要があります。
これを統計学を用いて、どのように実現していくかを次回以降さらに深く考えてみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ご意見ご感想あれば、コメントにお願いします。

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