ふみサロ12月課題≪成功している人は、なぜ神社に行くのか?≫を読んで
2022年6月からエッセイ塾、ふみサロに参加しています。
早いもので、2年目になりました。
2年生ですね。
毎月課題本から得たインスピレーションをもとに800字程度のエッセイを書き、参加者同士で講評する。SNSで発信するまでが課題。
以下がエッセイ
国宝です!
2020年1月1日、急に思い立って日光東照宮へ初詣に行くことになった。
夫は初めての勤務地が日光だったので、地理にとても詳しく、日光へ出掛けることが多かった。
豪華絢爛な陽明門、“見ざる・言わざる・聞かざる”の三猿や、眠り猫を見て、日光と言えばこれだよなと、小学校の修学旅行以来だったから懐かしくも感じた。
そして、本殿へ。拝観料がかかるから、ちょっと迷ったけれど、子供たちにも本物を見せたいと、本殿の中も見てみようかとなった。
靴を脱いで中に入り、廊下を歩く。
ここを実際に、家康が歩いていたのかな?
当時の武士が行き来していたのかと想像すると、とても不思議な感覚になった。どこもかしこも装飾が素晴らしく、どうやって設計し、建築したのかなと疑問が湧いてきた。これらの模様のデザインにはどんな意味があるのだろう、あれこれ想像しながら見るのがとても楽しい。目の前の柱の模様も、金や赤や黒など鮮やかな色彩で、これはいったいどんな素材を使っているのか?近寄って見ているうちに、そっと触れたくなった。手を伸ばして、あともうちょっと、というところで、どこからか
「国宝です!」
と叫ぶ声が聞こえてくる。そうそう、東照宮は国宝だよね。今さら大きな声で叫ばなくても、知ってるよ。さあ、ちょっと触って質感を確かめてみようとまた手を伸ばすと、
「国宝です!」
「国宝です!」
もしかして、私が注意されてるの?国宝だから触らないで!と言っていたのか。
恥ずかしい。
ワクワクしていた気分もシュンと萎んでしまった。
元旦早々、神様に怒られて、幸先の悪いスタートになってしまったので、悪いことが起きないように、いろいろ気を付けようと、気持ちを新たにした。
2020年は、コロナが始まって、不自由・不便な生活を余儀なくされた。そのわりには楽しみを見つけて、それなりに充実していたと思う。神様が配慮してくれたのかな?
よい子の皆さんは、国宝には触れてはいけません。
おわり
元旦早々、神様に怒られてしまったエピソードを書きました。
今月の課題本