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ふみサロ課題8月≪本を出そう、本を出そう、出したら どうなった?≫を読んで

エッセイ塾、ふみサロに参加して3年目になりました。

毎月課題本から得たインスピレーションをもとに800字程度のエッセイを書き、参加者同士で講評する。SNSで発信するまでが課題。
以下がエッセイ



 私にとって、本は読むもので、書くものではない(と、思っている)。
小さい頃から本が大好きだったというわけではないけれど、電車に乗る時間が増えた頃から、必ず本を持ち歩くようになった。

経由する駅それぞれの近くの本屋さんに寄って、本を選ぶのは楽しかった。あそこの本屋さんでは、必ず良い出会いがある、とか、岡本太郎の本を探すなら、ここの本屋さん、とか。

だけど、お店をぐるぐる何周してみても、読みたいと思う本に出会えない時がある。そんなときは、私が読んでみたい本を書けばいいんじゃないか?フワッとそんな思いが浮かんでくる。

でも次の瞬間、自分は出版なんてできるわけがないから、無理無理。それに、世の中にはこんなにも読みきれないほどのたくさんの本があるから、私が書こうとしていることなんて、すでに誰かが書いているでしょう。

と、思う一方で、

でも、これだけたくさんの人が書いてるんだから、もしかしたら自分にも書けるかもしれないよ?じゃー、何で書く?ピアノの事?いやいや、なんの実績もないんだから、私が書いたって・・・
と、行ったり来たりしている。


 3年前、エッセイを書けるようになりたくて、エッセイ教室ふみサロに入会した。なんとそこには、今まで私の身近にはいなかった、雲の上の存在である何冊も本を出している著者、出版を目指して準備しているメンバーが大勢いるではないか!えーっ、こんなすごい人たちと一緒なの!ちょっと場違いじゃないの!どうしよう!

毎回四苦八苦しながら、締め切りぎりぎりで提出しているし、SNSの投稿も反応も時間がかかってしまう。皆の投稿を追いかけるだけでも精一杯なのだ。SNSを通じて、全く未知だった出版という世界で、頑張っているメンバーの存在が、身近に感じられるようになってきた。

"朱に交われば赤くなる"なら、私も、
"著者と交われば著者になれる"(かもしれない)


                おわり


今回も、何をテーマに書こうか、本当に悩みました。
この課題本はふみサロの講師城村典子先生の初の著書なのです!
本がどのように出版されるのか、初めて知ることができました。一冊の本が出来上がるまでのことを考えると、なるべく本屋さんに行って買いたいなという気持ちになりました。ネットでポチっと買うのも便利ですけどねー。
そこで、これまでどうやって本と付き合ってきたかなと、思い出してみました。
本屋さんで探す楽しさもありながら、たくさんありすぎて選べなくなるときもあり、そんなとき、ふと自分で書けばいいじゃんなんて思いがよぎったり、でも次の瞬間、無理無理と、考えが行ったり来たりする感じを表現してみました。

自分で書けばいいじゃん、なんて思ってたこともありながら、全く出版には興味がなく、未知の世界でしたが、ふみサロで出版の世界が身近に感じられるようになってきて、この雰囲気が自分にとって相乗効果となるのかな?ということを"朱に交われば赤くなる"にかけてみました。


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