記録・22年10月 一周忌 

ついに、1年が経ってしまうのか。。。
なんだかとても心が重い。
実感として、ひしひしと感じ始めている。

シカクマメがすくすく育ってて大量に採れる。
この最盛期に収穫できなくなっちゃって、去年は大変だったのよね。

10月8日。今日から実家。

いろいろ用事済ませて、新幹線。

いつもの駅の一つ手前で降りて、久しぶりにソムリエのいるコンビニで酒買い込む。
お供え用というか、まあ概ね自分で飲む用。今回はちょっと長めにいるし、いい酒飲んで少しでも気分上げないとたぶんつらたん。

10月9日。一周忌法要。

法事は10時から。お寺さん来たけど、なぜか親族が揃わない。
何か時間を間違えたっぽく、連絡が来た。
待ってる間、他の親族と話してたら気に入らなかったらしい母に文句言われる。(あとから思うと、父に関係ない話してたのが気に入らなかった模様)

何とか全員揃って、読経。
そのあとお墓行って、読経、焼香。家でやったのと何が違うのか、正直わからない。
終わってお菓子配ったりしてる間に、相変わらずサクサク帰るお寺さん。無駄に長居しなくていいけどさー。

その後、地元の寿司屋で精進落とし。
お店に来るのは久しぶり、てか四半世紀ぶりとか?いとこの家から近かったから、昔遊んだ公園が店の前だった。

想定通りすごく残る料理、、、
折詰で持ち帰りできてほんとよかった。

夜、お腹空かなくて酒と漬物とかでちょっと晩酌。
早々に寝る。

10月10日。本家の寺へ。

小雨そぼ降る日。父の父、じいちゃんのお墓があって父の従兄弟が住職をしているお寺へ。所謂本家筋。
じいちゃんが住職してて父が生まれ育ったところはまた別なんだけど、墓があるからね。

ばあちゃんの時まではそこを菩提寺としてたけど、法事でいちいち来てもらうには遠いしってことで、父が亡くなるだいぶ前に菩提寺を変える話をしていて。それは伝えてはいたし父の亡くなった時にもその話は改めて伝えてはいたけど、一度お寺に伺ってきちんとご挨拶をということで、このタイミングに。

着いて。すごーく昔、子どもの頃に父に連れられてきたことある気がした。
いわゆる里のお寺なんだけど、結構古くて威厳ある感じだから覚えてたのかな。
いろいろ話聞く。
本堂にはじいちゃんの位牌もあった。お寺の歴代住職の位牌が並ぶ一角の、だいぶ上の方のいい位置。なんでもじいちゃんは、ここのお寺の何代前かの住職の弟だったらしく、こちらで供養することになったそう。
お墓参りもするつもりでいたら、歴代住職のお墓は一般の墓地とは違うところにあるんだそうで、少し歩くから今日はやめようということに。
またいつでも来てくださいね、と仰っていただいたけど、今度はいつ来れるんだろうね。
でもいつか、じいちゃんのお墓参りと、住職をしていたお寺には行ってみたい。

10月11日。地元で街ブラ。

地元で待ち合わせするなんて、何十年ぶりだろうか。
母が送ってくというけど、慣れないところに運転させたくないし、その間またいろいろ言われるのも面倒なのでバスで街まで。
待ち合わせまで、ほんとひっさしぶりの、街ブラ。街中で行くところは2、3ヶ所の決まったとこだけだったから、すごく新鮮な気持ちで散策。
子どもの頃の街とはもちろん全然違うんだけど、震災でもまた変わったし、ほんと知らない街を歩いてるみたいだった。

待ち合わせた子も3年ぶり?の再会。しかも静岡で知り合った子と生まれ故郷で再会という偶然。
私よりもちろん街のことを知ってるので連れてってもらったお店は、私がいた頃からあるけど行ったことなかったところ。
ランチ、というより昼飲み目的笑
ビールくらいかなーと思ってたらワインもあって、洋食つまみにいい感じ。
いろいろ話してて、父親死んじゃってさー、という自分の言葉に驚愕。
亡くなった、じゃなく。死んじゃって、と言ったのは、この1年で初めてだった。
あえてふざけた感じで言ったということもあるけど、でもその言葉が出たということは、自分の中での変化がおそらくあったのだ。

夕方からは幼馴染とデート。
今回の滞在は平日だし、忙しいかなーと思いつつ連絡してみたところ、仕事上がりに会えることに。
父のことも母のこともなんでも話せるからすごく気持ちが楽。この数日の鬱憤も聞いてもらい、サウナ連れてってもらってととのって、久しぶりに軽やかな気持ちに。

地元で夜遅く(とはいえ21時台)まで遊んだのなんて何年ぶりだろ。
家帰ったら母がやっぱり拗ねモード。
早々に部屋に引き上げる。ととのい効果か、すぐに爆睡。

10月12日。いとこと1日。

めっちゃくちゃスッキリ目覚めた。
気持ちが軽やか〜。
今日もこれまた、いとこと地元で遊ぶなんて何十年ぶりだろうかっていう楽しい予定だし。
「アニメージュとジブリ展」付き合ってもらう名目で、家から離れてられる〜。

いとこが迎えに来てくれて、軽くお茶だけ飲んで出かける。
まず早めにランチ。母がよこしたサービス券あったから焼肉。父が好きでよく行っていて、最後の入院の前にも食べたと聞いていたから、供養にもなるかなーと。
なぜか飛露喜あって飲む。
そのあとジブリ展。思ってたよりすごい展示多くて、思わずじっくり見てしまって閉館まで。結局3時間くらいいたのかな?
そのあとスーパーで買い物、会津娘の限定品あって商品券で買った。

帰り道、天に向かって立つような、燃える炎のような光の夕陽を見る。
後から調べたら、サンピラーという珍しい気象現象。
翌日の1周忌を前にして、天界から父が降りてきたのだろうか。

帰ったら、やっぱり母は拗ねモード。
ごはんもいらないとか言って意味わからんので、自分で軽く晩酌して早々に部屋に退散。

10月13日。一年。

適当な時間に起きて、まず父にお線香とコーヒー。お線香は、高野山でいただいたものをあげた。やっぱりすごく香りがいい。

帰り支度してるうちに、有休とった妹も来た。
お墓参りして、みんなでお昼。
父にラーメン再び。なんかこれ、私が来た時のお供え定番になりそう。
あと、持ってきたシカクマメで天ぷら。あんまり野菜好きじゃない父もこれは食べてくれてたなー。

そして帰路。
新幹線で物思いに耽るかと思ったけど、ビール飲んだだけで爆睡してしまった。
なんか早く帰りたくなくて、途中から鈍行グリーン車に乗った。
そして降り出した雨。

長い長い、一年だった。

なーんの感慨も、ない。
ただ、やーーーーーっとひと通り終わったーーーーー!ってだけ。

いろんなことがありすぎた。
ありすぎて、なのか、思い出したくない防御反応なのか、今となってはもはや思い出せない。
この記録書いててよかったかもしれない。

父がいない、という実感は、相変わらず湧かない。
へんなの。今まで座ってたソファーにいないのに。
駅についても、迎えには来ていないのに。

空白の2年を含めて、父と会えない期間はもう3年になった。

なんだろうこの感覚。
感情が表せない。

記録、一周忌で終わりにしようと思っていたけど、なんの区切りにもなっていない。
ただ、いま言えるのは、終活大事。
そして日々は続く。

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