小3の主張
お夕飯のとき、娘が急に不機嫌になり、学校での出来事を話し始めた。聞けば、「Aくんは嘘つきで、むかつく」とのこと。その表情からは、怒りが滲み出ており、右手はいつもより力強く箸を握っていた。果たしてAくんはどんな嘘をついたのか。そしてその嘘は娘にどんな不利益を生んだのか。
娘の主張。
Aくんは「俺、お母さんに立ち向かう勇気ある!」ってみんなの前で言うんだけど、それ、嘘なんだよ。この前、泣いてたの見たもん!
想像の斜め下からの主張に、こちらは瞬きを忘れ、口角が上に動く。
お母さんに立ち向かう己の勇気をみんなの前で誇るAくんはもちろん、Aくんの主張について言及し、それは嘘であると真剣に怒る娘も、どこか尊さを感じずにはいられなかった。
子どもたちの間で起こる小さな大問題から目が離せない。小学生のキャパシティーは、引くほどに小さい。
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