大人になるとは
最近、思い出したことがあります。
大学4年生で就活をしていたときの話です。
地元仙台の会社も、東京の会社も会社説明会に行ってはどこがいいのかなんてよくわからず、気になったところを受けては落ちて、
やっと東京の会社で最終面接までこぎ着けました。
そこは全国展開しているカフェチェーン店でした。
最終面接のもう一つ手前の段階で
とても話しやすいような優しい男性との面接があったのを記憶しています。
そこでなぜその話をしたのかは覚えてないのですが、
"将来はカフェをつくりたいという夢がある"
とその人に言いました。
そしたらその男性は
"僕にも同じような夢があった"
と言って
"でもここで働いて、大人になるにつれて、
勝てる気がしなくなって諦めたよ"
"君も大人になればそうなる"
みたいなことを言われました。
私は少しこ生意気だったので、
"それが大人になるっていうことなの?"
"私はそんな大人にはなりたくない"
と思ってしまいました。
そしてそういうふうになってしまいたくなくて、なんだかもどかしい気持ちになりました。
あとは新潟で大学生活を送らせてもらっていて、親に一度宮城に帰ってきてほしいと言われていました。
宮城で働けるのか聞いたところ、
最初は必ず東京で働いてもらうということと、
仙台で働けるタイミングは親が病気になったとかで帰らなければならなくなった時だと言われ、
働く場所の自由もないのかと思ってしまい、
最終的にはそこでは働かないと決めました。
.
今は地元の中小企業で働いていますが、
その時にその人が言っていたことがわかるようになりました。
その時は"そんなのわかりたくもない"と思っていたのに。
おそらく将来そんなのできないと決めつけられたような気がしてとても不愉快だったんだろうなと思います。
私も今の会社に長くいればいるほど、
会社の凄さっていうのがわかってきて、
たまに感謝さえします。
ああ、22歳の時にあんなに嫌がっていた大人になりつつあるのだろうか...?
大人になるってなんなんだろう。
と、ふと思いました。
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