今だからこそ日向坂について考える

選抜発表を見ての率直な感想

2024年2月26日の日向坂で会いましょうにて日向坂46としては初の選抜制度の導入および選抜フォーメーションが発表された。普段はいわゆるお気持ち表明みたいなことをX等に書かないようにしているが、いろいろと思うところがあったので記録として書いておく。読んで不快になる人がいたら申し訳ございません。

紅白落選以来、日向坂の今後におひさまはかなり注目していたし、XのTLでも発表前から様々な意見が飛び交っていて、フォーメーション発表の告知から放送までどこか落ち着かない空気だった。もちろん自分もその一人なのもあってしっかりリアタイした。

CM明け、急にその瞬間は来た。
「選抜制度」、「16人」の文字。そしてメンバー発表。「うわ、少ないな。」「あのメンバー入らないのか、、、。」と思わず声が漏れた。心がずしっと重くなる感覚。メンバーが卒業発表したときと似ていた。放送終了後、XのTLも見たりしながら時間が経つと少し冷静になった。16人は選抜とそうでないメンバーとの人数比を考えると妥当な人数であり、選ばれたメンバーとフォーメーションも妥当だと感じた。しょげこ、センターおめでとう。こさかなも言ってた通り、ここが間違いなく勝負所だし、見守るしかないよな。

自分がハマった日向坂の魅力

今後の動きを見ていくに当たって改めて日向坂の魅力を考える。これまでアイドルにハマったことは無いし、全部の楽曲を聴いたりライブに行ったりするほどアーティストにハマったことがなかった。そんな自分がハマった日向坂の魅力は以下の通りである。

①楽曲
勝たんとってかの間くらいの時期に日向坂にハマり始めたのだが、その前でも表題曲は知っていたし、たまにMVを見たりもしていた。一度聞いたら耳に残るキャッチーな曲はやはりアイドルにとって魅力的である。おひさまになってからひらがなの曲から全てダウンロードして聴いているが、曲によってバラつきがあるものの、好きな曲に飽きることはない。また本業とも言えるメンバーのパフォーマンスも楽曲があってのものだろう。

②ひなあいの面白さ
ハマる大きなきっかけの一つがひなあいの切り抜きだった。もちろん違法アップロードなのは分かっているが、メンバーを詳しく知る入口はYouTubeのまとめ動画だったし、そうだった人も多いのは事実だと思う。メンバーのことを全然知らなくても面白かったし、今でもひなあいは毎週楽しみにしている。メンバーがバラエティに前のめりだし、それが他の仕事や明るいイメージといった結果につながっている。オードリーという存在も大きい。

③仲のよさ
人数の多い女性アイドルグループは仲が悪いとまではいかなくても、関わりが少ないメンバーができてしまうのは仕方がないと思うが、どうしても印象としては悪く映ってしまう。しかし、日向坂は30人近いメンバーがいてもなお、どういうメンバーの組み合わせでも会話が盛り上がるし、本当に仲がいいと思う。仲がいいからこそ、どんな現場でも全員野球ができるグループはなかなかないないだろう。

④個性が出ている
ビジュアル、キャラクターともにメンバー毎に個性がしっかり出ていると思う。乃木坂と櫻坂と比べると、顔の系統の幅が広いように感じる(もちろん乃木坂、櫻坂のグループとしての雰囲気の統一感は魅力的である。)。アイドルは誰が誰だか分からないことが多いが、ハマる前から日向坂は顔を見分けられた。これは新規にとってはかなり重要だと思う。またこのメンバーと言えばこれ!みたいな趣味だったり、バラエティでの立ち振る舞いなども一人一人はっきりしていて推しを見つけやすいと思う。層の厚さはメディア、特にテレビに出演するにあたって大きな武器となっているだろう。

⑤応援したくなるストーリー
グループ全体の物語がとてもきれいである。握手会がガラガラで上手くいってなかったひらがな時代から着実に力をつけていき、日向坂に改名しデビュー後は破竹の勢いで人気がでる。しかし、コロナでなかなか上手くいかないことがありつつも、おひさまと乗り越えて夢だった東京ドームの舞台に立つ。また、センター経験、卒業、休業&復帰といったメンバー毎のストーリーもあり推しを応援したくなる。おひさまが物語で重要な役割を担っているというのも応援したくなる大きな要因である。

最近の日向坂

2022年以降の日向坂は①~⑤の魅力が十分に発揮されていなかったと思う。特に顕著なのが①で、はっきり言ってアザカワ以降の表題曲は世間的にヒットしていない。周りの人に日向坂が好きと話しても、結局知っているのはキュン、ドレミ、アザカワくらいである。おひさまは誰々初センター、誰々最後のシングルなどのストーリーを知っていたり、ライブでのパフォーマンスや彼女たちの思いで楽曲がより良い印象に変化していったりするが、そういった思い出補正なしでいい表題曲はなかった。個人的にも初めて聞いたときからいいなと思えた最近の曲はガラス窓と魔物くらいである。

②、③については四期生加入直後はしょうがない部分もあったが最近ではよくなっていて、パターンが増えて武器が増えた印象である。この短期間で成長した四期生は本当にすごいと思う。とはいえ、人数が増えることで発揮する機会が少なくなっているとも思う。なので④を発揮する場面もグループとしては増えたが個々としては減った印象だ。また、世間的認知度の高い影ちゃんの卒業、きょんこの卒業確定も大きな影響があると思う。

⑤は東京ドーム以降はっきりしていない。目標が無ければ応援しないわけではないが盛り上げる熱量は減っていく。四期生の成長物語はあったが、グループとしてはずっとフワフワしていたと言える。

見守るしかない

微妙な空気のまま進んでいった結果、紅白落選というはっきりとした具体的な失敗として現れた。危機感を持ってメンバーが話し合い、東京ドームという目標を掲げたタイミングでの選抜発表。選抜制度が①~⑤の魅力を減少させていく可能性を秘めているので正直かなり不安だ。これを書いている時点ではまだ分からないことが多いが、メンバーはおひさま以上に腹をくくって前を向いているようなので、見守っていくしかない。とりあえず、いい表題曲であること、選抜でないメンバーの待遇が多くの人にとって納得いくものであること、きょんこの卒コンとひな誕祭の3DAYSが大成功であることを願っている。

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