ビオトープ周辺にマイマイカブリ幼虫を確認
2023/05/25
久々に明るい時間に庭散策をした。
プランターに植えなければいけないものがいくつかあるため、ビオトープ脇に10年以上放置されていた空きプランターを動かした。
すると、プランター裏に集まるワラジムシに混ざって、一際大きな幼虫を発見した。
一見するとオオヒラタシデムシの幼虫のように見えるが、ここ何年も飼育繁殖を行っていた生物の種名は流石にすぐ分かった。
これはマイマイカブリの幼虫だ。
庭の障害物裏にマイマイカブリ幼虫が潜んでいる様子を見かけるのは小学生以来。非常に感慨深い。
少し前にビオトープの側で成虫が交尾を行っているのを観察したが…まさか幼虫が2齢(終齢)にまで成長しているとは。
ゴミムシを含むオサムシ科は基本的に3齢が終齢だが、国産のカタツムリ食オサムシは2齢が終齢となる種類が多い。
しかし、産卵から孵化までの日数は1週間から10日。
地上に現れた幼虫は、自分の体が殻に収まるほどのカタツムリ1匹を捕食すれば、完食後数日で脱皮して終齢幼虫へと加齢するため、今回見つけた幼虫は時系列的に上記ペアの子供である可能性が非常に高い。
よくシデムシ幼虫や他のオサムシ幼虫と間違えられるが、尾端のトゲや幅広の体格、湾曲した大顎等で区別できる。
自分が成人して以降、庭にビオトープを作った一番の動機は「庭に訪れるマイマイカブリを自然に定着させる事」だったが、その夢が叶いつつある。
とは言っても雑草を意図的に刈り残すエリアを作り、在来カタツムリが集中するエリアを作っただけだが。
思えば、自分が小学3〜4年生の頃、人生で一番最初に出会ったオサムシ科幼虫はマイマイカブリだった。
祖父母が使っていた畑の横、梅の木の下に置かれていた桶を起こすと、その下にマイマイカブリ2齢幼虫がいた。
しかし、当時はマイマイカブリの成虫に出会った事がなく、庭でよく見られるオサムシはアオオサムシがほとんどだったため、その時に見た虫がアオオサムシ幼虫なのだと勘違いしたまま成人してしまった。
あの時の虫がマイマイカブリであると知ったのは、5年前。自分がTwitterに「庭にいたオサムシ幼虫、アオオサムシ幼虫かも?」と言い投稿した画像に対して、フォロワーからそれはマイマイカブリであると教えてもらってからだった。
その方はオサムシ類を専門とする方だ。
その方の一声によって、こうして楽しい20代を過ごせている気がする。
当時のツイートは画像付きで発信したため、それを見た他人への誤同定を誘発してしまう恐れがあり削除してしまったが、リプライは残っていた。
5年前の5月との事。
その際のご教示のおかげで、カタツムリを与えて無事に成長させる事ができた。
尚、この後は庭でよく見かけたナガヒョウタンゴミムシ幼虫をアオオサムシ幼虫だと勘違いしたまま生きることになるが、ミミズへの嗜好性がさほど高くない事でその正体に気づく事ができた。
裏山森林内に住み、庭にあまり現れる事のないアオオサムシ幼虫の方がなんなら激レアかもしれない。それ故に画像も持っていない。
当時は飼育下で採卵できたが、孵化には至らなかった。
ビオトープ周辺のマイマイカブリについての記事は以下の2つ
また、庭のビオトープ関連は #トモロウ式ビオトープ のタグを辿ってご覧いただきたい。
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