セアカヒラタゴミムシ・テネラル
羽化直後のセアカヒラタゴミムシをあちこちで見かける季節になってきた。
本種は秋に繁殖をし、幼虫のまま越冬した個体が春に活動を再開し羽化に至る。
この時期の赤色型個体はその鮮やかな色彩の奥に畳まれた後翅が透けており、これが本種の魅力をより一層引き立てている印象だ。
普通種とされるゴミムシの中でも本種は特に目立つ上に生息範囲が広く、個体数も多い。
その「普通」っぷりや一瞬だけいくつかの希少種と見間違えてしまう風貌故にゴミムシのマニアであればあるほど雑に扱われてしまうような種だが、未だ本種の飼育繁殖に挑戦していない自分にとってはどこか目を見張ってしまうものがある。
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