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フォロワーの結婚式に参加する⑤
前回
結婚式の二次会では、フォロワーのO氏の司会進行スキルもあって様々な話題と交流が生まれた。
氏と関わるたびに毎度、本当に本職の者なのではないかと思わされる。
新婦の親友2人は仕事で苦労しつつも歩みを進めている様子だった。
O氏は某大の研究室にて、自身の専攻するものを学ぶ日々を過ごしているようで、苦楽の混ざったエピソードを話してくれた。
新郎新婦は互いのために、式に招いた親戚や友人一同のために、結婚式を成功させるために、血の滲むような思いを重ねてきた。
その様子を見てふと気付く。自分(自分達)は、いつのまにか大人になっていたという事に。
特に自分などは年齢を考えれば当然の話ではあるが、本当にふと気付いた。
『大人』というワードを聞くと恐らくはその場に居た全員が各々「自分なんてまだまだ…」と考えていると思うが、少なくとも最も年長者であった自分からは皆が大人に見えた。
自身が先輩となり、職場で後輩に何かを教えたり語ったりしている時には至らなかった感覚だ。
職場という環境から切り離された初対面の場、祝いの席で、ほとんど口外した事のない身の上を語った事でその感覚が生まれたのかもしれない。
完全な普段の日常だと俯瞰して見れる範囲に限界があるため、『大人』である事を認識し難いとも考えられる。
二次会のサイゼリヤでは全員でエスカルゴを食べた記憶がある。
きっと、生き物屋と訪れるサイゼリヤでは数えきれないほどに繰り返されてきた光景なのだと思う。
生き物屋とマイマイカブリ愛好家はエスカルゴを食べたがるし、自然と連れも食べる事になる。
新郎からは御礼として、二次会の食事を奢ってもらった。
なんなら三次会のラーメン屋でもつけ麺と祝杯のビールを奢ってもらった。本当に美味しかった。
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レジにて支払いを済ませる新郎の背中からは、サークルの会長として、長として活動していた頃の面影を強く感じた。
いや、自分は学外の人間だから完全に『存在しない記憶』なんだけど。
呪術廻戦の東堂葵もこんな気持ちだったのだろうか。自分は奢ってもらったアルコールによる補正が高いか。
東堂葵
漫画『呪術廻戦』にて登場する、『初対面の男に性癖を尋ねて人間性の品定めをする』という癖を持つ気持ちの悪いゴリラ。でも好きなゴリラ。
主人公に尋ねた性癖が自身のものと一致していた時は、涙を流しつつ『主人公と過ごした青春』という存在しない記憶が脳内に溢れ出した、気持ちの悪いゴリラ。
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どうやら俺達は "親友"のようだな。
ちなみに、過去の記事でも語ったように新郎の父上からは新郎との付き合い、その旨を頼まれた。
奇しくも、ね。
そういえば該当エピソードにてラーメンを奢る『存在しない記憶』もあった。
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やはり俺達は
"親友"のようだな
レジにて支払いを済ませる新郎の側にいたその時のトモロウはきっと、両手をハエのように擦り合わせ、新郎に諂っていたに違いない。
モミ手のしすぎでヤケドしたそうじゃねーか。
指紋もねェってウワサだぜ?
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ゼンジ
©︎冨樫義博・集英社
歳下から奢られる事、そこに御礼の意思が存在する事、そうして振る舞われる食事は格別だ。
自分は人に何かを奢る事も多いが、人の金で食べる焼肉や寿司、ラーメンが最も美味いと感じている。
ただし、次はこちらからも奢らせてほしい。
奢ってもらったラーメンは、必ずまた食べに来るだろうというほどの味だった。今回は新婦の勧める味を食べたので、次は新郎の勧める味も食べたい所。
そして結婚式に呼ばれなかったら、この店がある商業施設に訪れる事もなかった。この巡り合わせは大切にしたい。
当日は到着時間の都合上、商業施設巡りも7割ほどしか行えなかったため、再訪する理由がいくつも残っている。
その際はラーメンの熱を最も享受できる冬、来るまでに汗をかかない冬に訪れるのが良いかもしれない。
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