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トロ舟で10年戦いたい
街中の駐車場にて休憩を取っている最中、車の前をギンヤンマのオスが横切った。
その青さに目を奪われてしまう。
奇しくも、ギンヤンマのために車を走らせた日の出来事だった。
しばらく前にホームセンターにてトロ舟を4つ購入した。
現在は庭に埋め込む暇とスペースがないため、水を入れてシートの上に放置するだけに留める予定だ。
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昔から自宅ビオトープを作り続けている理由の一つに『庭でギンヤンマの繁殖を観察したい』というものがある。
持ち帰った水草等から孵化した幼虫がいつの間にか発生している事は何度かあったが、自宅での自然発生はいまだに無い。
要因としては、今までに作ったビオトープが小規模かつエコトーンがあまり無かった事や、屋根の下等の目立たない場所への設置が多かったからだろう。
ギンヤンマは小規模な池にも発生するが、一畳分は面積が欲しい。そのために面積稼ぎとして上記のトロ舟を追加購入した。
耐久性があるため、10年は保ってほしい。
今現在使用しているトロ舟は以前も紹介したように自分が生まれる前から使用されており、30年を越えて紫外線や四季の温度変化に耐え続けている事になる。
1つ2000円台の商品だが、それを考えると安い買い物だと思える。
また、ギンヤンマの産卵は水辺の植物に対して行われるため、それらも用意しなければならない。
なるべく開けた場所に目立つように複数のトロ舟を設置して水を張りつつ水草も移植していきたい。
あまり本腰を入れて構築すると、本格的に埋め込み型ビオトープを作りたくなった際にシートを剥がしつつ移動させなければならないパターンも考えられる。
そのため、追加購入分のトロ舟は水草を移植する場合でも植木鉢への移植を最優先として行いたい。
10日前にリフォームした湿地帯ビオトープではウスバキトンボのヤゴが複数発生していた。
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湿地帯ビオトープを初めに作ってからあまり時間が経っていない上、有機物の総量だけは一丁前に多かったために、ここ最近では蚊が発生するようになっていた。
しかし、ウスバキトンボがいつの間にか飛来し産卵を行なってからはボウフラの数がかなり減ったようだ。
東南アジアから飛び立った後に何世代も繋ぎつつこの地まで辿り着いたウスバキトンボに今はかなり助けられている。
北上していくウスバキトンボは冬になると全滅してしまう運命だが、かなり小規模な湿地帯でも産卵を行う分、その地の生物の餌として大きく役立っているのだろう。
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今回のトロ舟を用いたビオトープの記録
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