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ビオトープ近辺の近況

2023/04/20〜04/28

ビオトープ付近にプランターを置こうと考え、ホームセンターに買いに行こうと思った矢先、弟が在学時の研究で使用したプランターが庭に放置されている事を思い出して拾いに行った。

なぜか落花生が刺さっており、それが芽生えていた。

鳥の忘れ物だろうか。





少し前にビオトープ付近に芝生を植えた。
本来はもう少し乾燥した場所に植える事が好ましいが、日々の観察を行いやすいように自分が最も訪れる場所を選んだ。


何十年も前に祖父母が使っていた支柱が数本だけあったのでそれを拝借し、ピンで留める事で一時的な固定をした。
芝生も少しずつ伸びてきて根付いたようだ。そろそろピンを外してもいいかもしれない。

なお、この芝生は主にコガネムシ幼虫の発生場所として作った。
そのため、再度剥がしやすいように芝1枚1枚が密着しないよう、少し離して植えた。
今年にコガネムシ幼虫を餌とする生物の繁殖を行うかは未定だが、昨年はちょうどいい大きさのコガネムシを集める事に非常に難儀したので今のうちに準備を進める。


クロコガネ類成虫

草原で捕獲したクロコガネ類と思われるコガネムシの成虫も準備した。
先程紹介した芝生近辺に生える雑草を与えているが、いつも1日で喰らい尽くされるほどに食欲が旺盛。
以下の画像は上記画像撮影時から1日が経過した様子で、ほとんど葉が残されていない。

また、試験的に水槽で餌として養殖しているアオウキクサも与えてみた。

飢餓状態ならばある程度摂食を行うようだ。
ウキクサ類は栄養価が高いものも存在し、スープとして利用される国があったり、宇宙で栽培する植物としての検討もされていたりすると聞く。




スズメガ類の蛹。
この手の蛹は地中での蛹化が基本だが、中には土に潜らず地表付近に剥き出しのまま蛹化している個体も見かける。
捕食されないものかと心配になったが、この蛹を握ってみると木片かと錯覚するほどに硬かった。
死骸が硬質化したのかとも考えたが、触れると少し動くのでしっかり生きているようだ。







クロオオアリの女王が巣作りをしていた。
無事に定着できるだろうか。




ウスカワマイマイと
チャコウラナメクジ。

庭のウスカワマイマイ(在来種)はここから少し離れた花壇を中心に生息していたが、ビオトープ近辺の茂みにも定着するようになった。
日本各地で1番よく見かけるチャコウラナメクジ(外来種)は凄まじい数が生息しているので、見つけ次第潰して他の生物の餌にしている。
こちらが殺さずとも、ゴミムシ類やマイマイカブリの餌となっている様子も何度か見かけているし、コウガイビルによる捕食も観察される。





コハクオナジマイマイ(国内外来種)の殻と
キアシヌレチゴミムシ(羽化直後テネラル)


チャコウラナメクジの死骸を捕食する
キアシヌレチゴミムシ


キアシヌレチゴミムシはこのポイントで続々と羽化しているようで、テネラル個体の確認数が増えている。
チャコウラナメクジの死骸を枝で地面に突き刺しておくと、それらの肉食生物が持ち去る事なくその場で捕食している様子が観察できる。




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