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コガネムシ類に交尾を迫るセアカオサムシを確認
少し前にコガネムシ類(クロコガネ類?)達を飼うケース内に昆虫ゼリーを入れた。
植物食の成虫だが、ゼリーはかなり人気なようだ。凄まじい速度で消費されていく。
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繁殖期の消耗により亡くなる個体も少しずつ増えてくる。特に交尾を終えたオスは亡くなりやすい。
亡骸を放置すればカビが増えるので、その対策として同一ケース内にはダンゴムシやワラジムシといったスカベンジャーを入れて亡骸を処理させている。
コガネムシ類と同所的に生息しているセアカオサムシも同じ亡骸処理目的で入れているが、目論見通りの働きをしてくれているだろうか。
上記画像内ではコガネムシに混ざり、ゼリーを食べている。
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少し間を置いてからケースを覗くと、セアカオサムシがコガネムシ類の背中に乗っていた。
なんだか交尾しているみたいだな。と少し可笑しく思ったが、どうにも本当に交尾を行おうとしている様子が見受けられる。
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背に乗るセアカオサムシの性別はオスで、交尾器こそ出してはいないが、コガネムシの上で触角を仕切りに動かして落ち着き無く何かを探している。
腹部先端にも動きがある。
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度重なる交尾による消耗を防ぐため、繁殖期のオサムシは基本的に雌雄を隔離して飼育しており、この個体も例外ではない。
しばらく交尾を行っていないが故に当オス個体はこのような行動に出たのだと思われる。
その後、隔離していたメス個体をケース内に放つと、オスは凄まじい勢いでメスを捕捉して交尾を開始した。
以下はそれをピンセットにて捕獲した画像。
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やはり予想通り、オスの交尾欲求が高まっていた事でコガネムシに対して交尾行動を起こそうとしていたようだ。
もしかしたら、同じ甲虫類であるコガネムシからはオサムシ類と共通するフェロモン物質がいくつか存在するのかもしれない。
ただし、コガネムシに対しての交尾行動は少しの外部刺激で中断したため、比較的消極性のあるものと思われる。
尚、セアカオサムシを同居させる飼育法はコガネムシの繁殖最盛期にはオススメできない。
昨年に複数の小プラケースにてマメコガネ採卵を行った際、亡骸処理目的としてセアカオサムシを投入したケースでは幼虫が一切確認できなかった。
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セアカオサムシは野外にて土中の浅い部分に生息する各種生物を掘り起こして食べる生態も確認しており、マメコガネの産卵後もしくは孵化後に卵や幼虫を食べていたものと思われる。
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コガネムシ幼虫はある程度餌が無くなると地表近くに移動する事も多く、その生態によってセアカオサムシが捕食しやすい場所へと向かってしまった可能性も併せて考えられる。
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以下記事では当時のコガネムシ採卵と、効率的な採集及びそこに至るまでの推理に関するエピソードを少しだけ記録している。
また、以下の記事ではオサムシ類の交尾に関しての考察を記録している。
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