カタツムリとマイマイカブリ、多すぎ。
近所の川の近くで採れたマイマイカブリ4匹。こんなに採れるならオサ掘りなんてしなくて良いとさえ思えてしまう。美麗個体の産地というわけではないので尚更に。
師と仰ぐ者から教わった門外不出の採集法にて、それぞれごく狭い範囲内で発見。
ちなみに、当観察は増水が起こる前に行った。
以前も書いたように、このコップはピットフォールトラップとして使ったものではなく、単に採集個体を放り入れるための一時的なもの。
国土強靭化事業によって全国的に河川敷が改修され、河畔林等の伐採も進みマイマイカブリが数を減らしているとされているが、当地では増加傾向にあるようだ。
こちらでの河川改修は相当前に古い工法で行われており、コンクリートが草木に飲まれているポイントも多い。そうした場所がマイマイカブリの産卵場所や住処となっているのだろう。
マイマイカブリが数を増す要因としてもう一つ、餌となるカタツムリの中でも特に国内外来種『コハクオナジマイマイ』が急増している事も挙げられる。
元々は中国地方近辺に生息していた種類だ。
関東では河川沿いを中心に分布を拡大しており、水田や河川のすぐ側というわけではない自宅でさえ数多く確認できる。
農業被害が確認されている地域も多い。
あまりにも夥しいその数に、卒倒する人さえいることは想像に難くない。
なんと、数十分でここまで集まる。
重ねて言うが、外来種だ。
そして飼育ケースに入れるとこうなる。
蓋の全ての隙間からこうして顔を出す。
助けてください。
さらには、汚れを落とすために水洗いをすると以下のような状態になる。
もう二度と、豆もやし食べられないねぇ。
管理する場合、蒸れると死んでしまうためその点に注意したい。
さらに夏頃になると全てが交尾済み個体となり、寿命が縮んでいる。(雌雄同体なので未交尾個体もケース内で交尾を行う事になる)
死んだ個体がプラケース底に溜まり、さらなる死体を呼ぶ連鎖が起こるので、完全に乾燥させて休眠状態にさせておく事を推奨する。湿度が高いと夜間に活動を開始するため、少しの湿度も許してはならない。
新鮮な内に冷凍する事も視野に入れるべきだろう。
以前、通気性と洗浄の容易さを兼ねて以下のような虫カゴを使って飼育した事があるが…全ての穴という穴から夥しい数のカタツムリが顔を出して、取っ手にさえ触れる事ができない状況となった。
ツシマカブリモドキやオオルリオサムシ、マイマイカブリ等のカタツムリ食オサムシを数多く累代飼育する事ができたのはこの大量発生する外来カタツムリのおかげではあるが…あまりにも数が多い。
一個人が根絶させる事は絶対に不可能だと言い切れる。
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