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〈to'morrow music〉 NEW ARTISTS OF THE MONTH (September 2021)

Happy Halloween!
何事も本気で楽しむのが僕がアメリカの大好きなところ!hahaha

さて、今月もプレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉から国籍 / ジャンルを問わずに特にお気に入りのニューカマーを厳選し紹介していこうと思います!

CARR (Los Angeles / USA)

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LAを拠点に活動中のSSW、Carly McClellanによるプロジェクト、CARR。最新EP『I'm Just Bored 』の先行曲として公開された「Kiss Me When I'm Dead」はベッドルームな質感のある緩いテイストの中でAvril Lavigneやポップパンク辺りからの確かな影響を感じるインディーポップに仕上がっていて、今年の00sリバイバルのムードの中で新たな一歩を踏み出した楽曲だと思うし、USティーンの思春期の妄想を掻き立てるようなリリックも素晴らしくて、例えば "We’ll never be more than just friends You can kiss me when I’m dead You can fuck me in your head" ってリリックとか下敷きとなっているメロディー含めて天才的だなと思います!

E L L E (London / UK)

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日本で生まれ、フランスはトゥールーズで育ち、UKで音楽活動をスタート、現在はロンドンを拠点に活動中のアーティストE L L E。ロックダウン中に幼い時に住んでいたToulouseの一室で録音したというミックステープ『FANTASIAA』を先日リリースしたのですが、この作品がDIYパンク、エクスペリメンタル、ハイパーポップ、オルタナティブ、ノイズミュージック、テクノなどをミックスし不穏でカオスなニュースタイルのパンクミュージックを作り上げていて最高です。個人的にはNine Inch Nailsとかに感じる凶暴さも顔を出していると思っています。東京生まれということで、早く日本でもライブ観たいですね。先日個人的にイベントに出てもらったA Virginとの共演が死ぬほど観たいですね。

Evil House Party (Copenhagen / Denmark)

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Communionsの元ギタリスト、Jacob Formannとコペンハーゲンのシーンで長年ソロでも活動しているEmma Acsというアーティストによるデュオ、Evil House Party。同郷のFirst Hateを彷彿させるようなオーラーを醸し出しながら実験的だけどポップさも兼ね備えたエレポップ〜クラブサウンド〜エクスペリメンタルを繋いだドリーミーでダークネスでクールな音楽。元々はオルタナティブ・ロックに影響を受けてシーンで活動していた2人が先日リリースしたデビューEP『Grand Theft Audio』はオルタナとユーロダンスの融合というテーマを設定して作り上げられており、ここからまた一つ新しいシーンがスタートするような予感がしてしまう。そういえば、今流行っているポストパンク・シーンも最初はコペンハーゲンが始まりだったよね。

Hyd (New York / USA)

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A. G. CookSOPHIEが楽曲を手掛けた共同プロジェクト、QTのパフォーマーとして2014年に「Hey QT」という1曲のみをリリースし、2020年にはそのA. G. Cookがアルバム『Apple』や『7G』の2作にヴォーカリストとしてCaroline PolachekAlaska Reidと共にヴォーカリストとして参加していたHayden Dunhamによるソロプロジェクト、Hydが遂に始動した。今回のソロ名義での楽曲にもA. G. CookやCaroline Polachekが参加しているとのことで、まさに〈PC MUSIC〉の色が濃く出ている。インターネットを徘徊してるかのように情報が次々と入れ替わるエクスペリメンタルなエレポップから、一時的に視力を失っていた時期に書かれたというダークな楽曲も収録されており、その彼女の闇の部分を表現した楽曲ではZola Jeses ×〈PC Music〉かのようなオルタナティブ・エレクトロ・ミュージックを感じます。

JMIN (Seoul / Korea)

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Jay Parkが主催する韓国のHIP-HOPレーベル〈H1GHR MUSIC〉に今年の8月に新加入した韓国系アメリカ人ラッパー、JMIN。現在は韓国で活動中らしいのだが、高校まではLAに住んでいたとのことで、主催のJay Parkとは親しいルーツを持っているので、完全に〈H1GHR MUSIC〉にも馴染めるであろう。個人的には数年前から大好きな同じく韓国のYuzionが昨年コラボしていたので知ったアーティストなのだけど、このJMINが8月にリリースしたデビューアルバム『Homecoming』に収録されている「I Swear」という楽曲は00年代リバイバルを流れを汲んだエモとポップを繋ぐHIP-HOPで本当に大好きですね。GlaiveJames Ivy辺りのNYCのシーンも感じるし、もちろんLil Peepとかからも影響を受けてきたんでしょう!見た目だけ見るとアイドルっぽいけど騙されないで!

Lazarus Kane (Bristol / UK)

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2021年も全く止まる気配の無いUKのポストパンク・シーンより先日〈So Young Records〉の3組目のアーティストとしてデビューEPをリリースしたブリストルを拠点に活動中の6人組、Lazarus Kane。そもそも2019年には〈Speedy Wunderground 〉から7インチをリリースし、UKのベニューでも圧巻のパフォーマンスを披露して話題になっていたバンドだ。どこかLAのThe Paranoydsとかを感じさせるホラーなシンセと80sを感じさせるシンセをミックスさせたかのようなサウンド作りが特徴的なバンドで、完全に踊らせに来てるのだけど、例えばWorking Men’s Clubまではダンスに振り切っておらず全体的に王道のポストパンクっぽさを全体的に残しているのが最高だ。

Mandy, Indiana (Manchester / UK)

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珍しく〈Fire Talk〉が国外のバンドとサインしたと思ったマンチェスターの4人組バンド、Mandy, Indianaが死ぬほどカッコいい。この「Bottle Episode」という楽曲は激しいドラムのストロークスからスタートするのだが、途中の最低限のサウンドメイク&ビートだけで構成し、まるで地底を泳ぐかのように描かれているパートはGirl Bandの2ndアルバムを彷彿させるし、ギターで生み出されたサイレンのような一つ一つのノイズたちの凶暴性もたまらない。民族音楽っぽさのある変態チックなヴォーカルも素晴らしいし、このメロディーの感じはどこかNYのアートパンクとかのシーンも思い出させるね。今後は例えばクラブシーンとかでも映えるようなノイズパンク〜ポストパンクとかを作ってくれたら、めちゃくちゃ面白そうだなと思った。

Mazey Haze (Amsterdam / Netherlands)

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オランダはアムステルダムを拠点に活動中のSSW、Nadine Appeldoornによるプロジェクト、Mazey Haze。HatchieBarrie辺りのアーティストが好きな人にオススメなドリームポップ〜シューゲイズなテイストに少しサイケ風味をミックスさせたサウンドが特徴的な超注目なSSW。先日リリースしたデビューEP『Always Dancing』も抜群に最高で、これは完全に上記で名前出したアーティストを中心に〈Polyvinyl〉系のインディーポップ辺りの音楽が好きな人はたまらないロマンチェックでドリーミーなサウンドが本当にたまらないです!Beach HouseとかTame Impalaが好きな人にもチェックしてほしいですね!一生聴いていられるヤツ!

Rosie Alena (London / UK)

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ロンドンを拠点に活動中SSW、Rosie Alena。数えたらきりがないほどの豪華アーティストが卒業している〈Brit School〉の卒業生で、同じく卒業生でもあるblack midiがライブメンバーとしてプレイしているらしいです。彼女のバイオによるとJoni MitchellAngel OlsenSufjan Stevens辺りから影響を受けているらしいのですが、まさに彼女の新曲「God's Garden」を聴いたときには少しムーディーな要素があるのでイントロのサウンドとかはFaye Webstarとかも感じましたが、ヴォーカルは完全にAngel Olsenをイメージさせられましたね。過去にリリースした数曲を聴いていると70年代フォークからの影響をかなり感じるので、本当にJoni Mitchellとかが好きな人にも刺さるサウンドだと思いますね。

Suave Punk (Orange / USA)

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CaliforniaはOrange Countyを拠点に活動中のSSW、Justin Kimによるプロジェクト、Suave Punk。Wisconsinで生まれ、Floridaで育ち、現在はCaliforniaにいる韓国系のアーティストだ。90sを感じさせるオルタナ、シューゲイズ、グランジを軸にしつつもJames Ivyとかのシーンにも食い込んでいけるような今っぽさもどこか感じるし、インディーやローファイを極めた宅録的なサウンドの楽曲も仕上げており、先日リリースされた『Heaven is a Night Drive』というデビューEPには全曲別角度から作られた全5曲が収録されている。ちなみにJustinはフィルムスクールに通っているらしく、将来の夢は音楽以上にフィルムを撮るとのことらしい。EPのタイトル曲「Heaven is a Night Drive」のリリックビデオは自身でディレクションを手掛けている。色んな方向で活躍していきそうなのも今のアメリカっぽいよね。そして個人的にはエモラップから影響を受けているモダンなインディー / エモ / ラップを繋ぐシーンに絶妙にシューゲイズが入ったこの「Dreams of Losing Teeth」という楽曲が大好き!

上記で紹介したアーティストを含めたマンスリープレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉も公開してます!

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