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〈to'morrow music〉 NEW ARTISTS OF THE MONTH (October 2021)

最近、日本人が元々持っているはずの良さはピュアなところだなと感じることが増えました。ピュアに生きたい。真面目ではなく、ピュアにね。失わずにね。

さて、今月もプレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉から国籍 / ジャンルを問わずに特にお気に入りのニューカマーを厳選し紹介していこうと思います!

Banji (Utrecht / Netherland)

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オランダはユレイヒトを拠点に活動中のMorris Brandt、Jasper Meurs、Twan de Roo、Gilles van Weesによる4人組ポップバンド、Banji。先日公開された「Chills」という曲をまずは聴いてほしいんだけど、本当にとにかく明るいんです。もうセサミストリートとかのエンディングで流れていてほしいような明るさ。これまでにリリースされた楽曲も聴いてみてほしいんだけど、Easy LifeLaundry Dayとかが好きな人にオススメのインディーポップなんだけど、彼らは特に明るいんですよね。ラップ、インディー、パンク、ソウル、R&B、ファンクとか本当に色んなジャンルを感じるんだけど、最終的にどれももう面倒くさいしこれはポップスで!と定義したくなる明るさがあるのと、所々で一癖二癖ある楽曲が混じってたりするのも高ポイント!そういった一癖ある曲はMac DeMarcoとかのファンにも刺さるかも!

Caroline Loveglow (Los Angeles / USA)

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LAを拠点に活動中のCaroline LoveglowはGeorge ClantonNeggy Gemmy(Negative Gemini)によるVaporwaveを軸にリリースする〈100% Electronica〉からデビューアルバムをリリースすることが決定しているSSWだ。レーベルカラーの一つでもあるエレポップの要素も持ち合わせているが、彼女は今までのレーベルにはいなかったタイプのドリームポップやインディーポップといったシーンにもアプローチができる存在だし、ヴォーカルのスタイルだけでいえばPhoebe Bridgersのファンに届いても全くおかしくない。全体的にノスタルジックでポップさも持っているので、今までの所謂ニッチなところに確実に届けるレーベルからは少し離れて、様々なところに届く可能性のある超新人の一人であろう!

chloe mk (New York / USA)

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ナッシュビル生まれ、現在はNYCを拠点に活動中のSSW、chloe mk。元々はアメリカの「The Voice」というタレントショー(オーディション番組)で2017年に優勝し、2019年には〈Republic Records〉からデビューEP『Fantasy』をリリースしている。このEPはまあ完全にポップスで正直あんまりなのですが、何故だか方向性を真逆にした粗さのあるインディー楽曲を今年次々とリリース。その中でリリースされたデビューアルバム『All the Same All OK』はまさしく変化に触れられることを予期しているかのようなタイトルだが、本当にどの曲もとても良い。Anna Burchをオルタナティブにしたかのような楽曲からアンビエントやシューゲイザーのアプローチを使い浮遊感を生み出した楽曲までとにかく90sやオルタナティブなSSW系が好きな人には絶対に刺さるはず!

The Let Go (Liverpool / UK)

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USはワシントン出身で現在はリヴァプールを拠点に活動中の19歳のインディーデュオ、The Let Go。LIPA(Liverpool Institute for Performing Arts)に通うためにLiverpoolに引っ越してきたという彼女たち。リリースレーベルである〈Chess Club Records〉カラーに寄り添うように楽曲ごとに完全にスタイルが変わるのがまず面白い。今までの曲ではR&Bやポップスを中心やっていたけど、今回の「Vegas」ではベッドルーム色の強いインディーポップ〜ポップスの中間をやっていますね。Easy Life辺りのシーンにも溶け込んでもいけそうだし、シンプルにPOPやR&Bが好きな人にも届くかと思いますね!

niini (Kyoto / Japan)

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『リーダーEndeを中心に、niini(ニィニ)を結成。2021年から、京都を拠点に活動開始。ドリームポップやオルタナティブなジャンルを背景に、透き通ったシルキーボイスと歌詞で、メランコリックな世界観を生み出す。』というプロフィールと一緒にデビューシングル「endroll」がリリースされた正体不明の2人組。ドリーミーで幻想的な音像とメランコリックなヴォーカル&リリックで世界観を生み出しているのですが、少しエレクトロ寄りの溶けるようなシンセのサウンドが何よりも素晴らしいなと個人的には思います。そういう意味で個人的にはきのこ帝国とかよりもMO MOMAEASTOKLABとかのファンにチェックしてほしいバンドですね。最初の売り出し方とかも含め只者ではなさそうな予感がしております!

NoSo (Los Angeles / USA)

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Chicagoで育ち、現在はLAを拠点に活動中のSSW、Abby Hwongによるプロジェクト、NoSo。来年〈Partisan Records〉からデビューアルバムをリリースするアーティストで伸びのあるメロディーを武器にドリームポップ、エレクトロ、R&B、フォークなどからの影響を感じる最新曲「Suburbia」やよりインディーポップのアプローチが強めの「Summer」、そしてアコースティックギターの技術を見せつけたフォークポップ「Allie」などこれまでにリリースしてきた4曲はどれもスタイルはバラバラだが、どの曲にも共通しているのが◯◯+POPを組み合わせていることだ。どのジャンルをやるときでもポップシーンを片隅に予感させるようなセンスが抜群で壮大に響いてくヴォーカルともマッチしている。

Pictoria Vark (Iowa City / USA)

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Iowa Cityを拠点として活動するSSWでありながらも〈Refresh Records〉というレーベルでマーケティングを担当していたり、Squirrel Flowerのベーシストとしてツアーを回っていたりと様々な顔を持つPictoria Vark。今までは宅録系な質感を持った楽曲を数曲リリースしていたのだけど、今回リリースされた「I Can't Bike」という楽曲で一気にクオリティーが上がった。それはPhilly辺りのインディシーンを彷彿させるものでもあるのだけど、『Collection』をリリースしていたころのSoccer Mommyや『Habit』期のSnail Mail辺りを個人的には思い出した。シーンとしては東海岸のインディーシーンやエモシーンに交友関係を持つSSWで、泣かせにくるギターソロで終わる感じも最高だ。

rahul (Tampa / USA)

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元々はビデオグラファーをして活動していたアーティスト、Rahul Singhによるプロジェクト、rahulがリリースしたデビュー曲「ANECDOTE」はロンドンのシーンとかも感じる現行のモダンでジャジーなラップミュージックとFrank Ocean以降と呼ばれるR&Bサウンドが絶妙なバランスでミックスされた度肝を抜かれる楽曲に仕上がっている。エフェクトがかかった歌声と通常の歌声を組み合わせたヴォーカルワークが何よりも最高で、2つのヴォーカルが重なったときの多幸感が半端ない。元々ビデオグラファーとして活動していたこともあり、Music Videoにもめちゃくちゃ拘っていて最高なので是非観てほしい。

Sugar House (Tokyo / Japan)

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2019年に結成された東京を拠点に活動中の4人組、Sugar House。個人的には「to'morrow」というイベントにも出演してもらったりと東京のバンドの中で特に注目しているバンドで、Beach FossillsDIIVといった〈Captured Tracks〉を彷彿させるサウンドから現行のUKのポストパンク、そしてJoy Division辺りのファンにもオススメできるソリッドなギターが特徴的のバンド。90年代のUSのオルタナとかにも影響を受けているだろうし、本当に聴いているだけでは全くここが東京であることすら忘れてしまうクオリティー。先日リリースした1st EPでは少しシューゲイズとかの香りも醸し出した楽曲を収録していたりと、今後も確実に目が話せない。気づいたら日本ではなく海外で売れていそうな気もするけど、僕はこういうバンドこそ日本で人気になってほしい!

VLURE (Glasgow / Scotland)

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グラスゴーを拠点に活動中の5人組、VLURE。Working Men's Clubが去年リリースしたデビューアルバムは素晴らしかったけど、このバンドはそれに続くはずだと確信が持てるバンド。パンキッシュなヴォーカルとこれまでにかとシンセを前面に出したダンサンブルなトラックをかけ合わせた「Heartbeat」という楽曲は今年のベストトラックの一つ。最終的にはWorking Men's ClubやPVAとかの流れが更に加速するバンドとして次の作品はリリースされると思うんだけど、「Heartbeat」の何が最高ってこのバンド他のバンドよりチャラくね?ってなるとこ。普段、ポストパンクやニューウェーブばっか聴いているような人たちにはもちろんだけど、2杯くらいウィスキー飲ませたらEDMと勘違いしてチャラ箱にいそうな人たちもわけも分からず踊っちゃうよこんなの!って感じが大好き。

上記で紹介したアーティストを含めたマンスリープレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉も公開してます!

僕が運営している洋楽専門のオンラインレコードショップ〈to'morrow records〉もチェックしてみてください!

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