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〈to'morrow vol.14〉 出演者紹介:uku kasai

3月20日(Sun)に下北沢SPREADで開催する「to'morrow vol.14」。出演はaryy、Cwondo、suL、uku kasaiでDJにElena Midoriと超久々に僕もDJという名のBGM係をします。笑 今回のコンセプトとしては僕が2018年頃くらいからハマっているインディー以外のシーンを上手く詰め込みたいという感じで、海外で面白いなと感じているLAのJunior Varsityが主催しているイベント、LGBTQ+のシーンもサポートしている〈HEAV3N〉というパーティー、更には昨年僕が年間ベストの1位に選んだPorter Robinsonが主催している〈Second Sky〉というフェスティバルに出演しているアーティストも本当に面白くて、この辺りのシーンに通じる日本のアーティストでイベントをやりたいなあと思ったわけです。

そんなこんなでいつもとは少し違うテイストなのだけど、本当に今面白いシーンだと思います。

〈to'morrow〉名義でのイベントでは恒例にしているnoteでの出演者紹介を今回もやっていきたいと思います。aryy / Cwondo / suL と紹介してきたので、今回はラストのuku kasaiについて。

uku kasai

ボカロPとSSWの2つの顔を持つアーティストで、uku kasai名義での活動は2020年から本格的にスタート。既にパソコン音楽クラブなどのリリースも行っている〈Maltine Records〉からEP『SIINA』をリリースするなどインターネット界隈の音楽リスナーを中心に注目を集めている。

〈Maltine Records〉から2021年の7月にリリースされたデビューEP『SINNA』はベースミュージック、エレクトロニカ、アンビエント、エクスペリメンタルなどが混ざりあった機械的なインスト曲「not yours」でスタートするのだけど、このインスト曲で既にuku kasai魅力が詰まっている。何よりも機械的なエクスペリメンタルを感じる要素も強いのだけど、その中に詰まったドリーミーな浮遊感が本当に心地良くて、2分30秒間のインスト曲で深海を泳いでいるような気分にさせられるし、空を飛んでいるような気分にもさせられるし、部屋に閉じ込められているような気分にもさせられる。

続く2曲目で初めてヴォーカル有りの楽曲を聞くことになるのだけど、ここでもう一つ衝撃を受ける。yeuleとかを彷彿させるキャッチーさを持っているウィスパーヴォーイスがまず何よりもポップさを生み出しつつ、インターネット世代のサウンドにもバッチりとマッチしているし、エクスペリメンタルなサウンドだけではなく途中で一気にダンサンブルに転調していくアイデアなども中毒性を生み出している。

EPのラストを飾る「まだ見つからない」というEPの最後の楽曲まで聞いていてもuku kasaiというアーティストが一体どういうアーティストなのか?っていうのが答え完璧には見つからないのが、このEPの一番の魅力だと思っていて、サウンドは本当に色んな要素を詰め込んでいるので、楽曲毎に全然カラーが違うし、それでもヴォーカルのテイストとムードの一貫性で多種多様なジャンルをuku kasauというアーティストカラーに塗り潰している感じが本当に魅力的だ。

昨年末には早くも2nd EP『aslightfever』をリリース。NYCのとあるギャラリーでただ水が流れる映像を撮影して展示しているアーティストの方がいたのだけど、冒頭を飾る「because」を聞いているとその時の映像を鮮明に思い出す。派手さはないけどその美しさに何故か夢中になってしまう。それは例えば、個人的にはFloating Pointsとかで感じる魅力と同じなんですよね。実験的なサウンドを作っているとも言えるのかもしれないけど、ナチュラルで自然に馴染んでいくようにもにも感じる。それはアンビエント的な部分に通じると思うし、だからこそ違和感を生み出すアレンジを作り出しつつも全体的にはポップで今風にいうとチルいモノにも聞こえてくるので、耳障りの良さが残るのが最高ですね。

ここまで紹介してきた楽曲を聞いてもらえばもうわかっているとは思うんだけど、uku kasaiが作る音楽はどれも神秘的で透明感があるのと同時に最先端のダンスミュージックでもあるんですよね。Grimesの『Vision』からはじまり、最近ではyeuleの『Glitch Princess』とかでも感じるオルタナティブであり、中毒性が抜群のダンスミュージックの強さをuku kasaiの音楽にも感じることができますし、それは世界的な音楽シーンにおいても最先端なモノかと。

そして今までリリースされているEPは2つとも流れがすごい確立していて、まるで一つのDJセットを聞いているかのような作品でもあると思うので、ぜひ最初から最後まで通して聞いて欲しいです。

uku kasai:Instagram / Twitter

〈to'morrow vol.14〉

『toʼmorrow vol.14』
2022 年 3 月 20 日(日)
at 下北沢 SPREAD
ADV ¥2500 / DOOR ¥3000(+1D)
OPEN & START:17:00

Act
aryy
Cwondo
suL
uku kasai

DJ
Elena Midori
Kent Mizushima(toʼmorrow records)

Shop
toʼmorrow records(Specialized In Internet Music)

ご予約は
各出演者/主催者へのご連絡 または下記のフォーム / SNS DMまで
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScXE8zZYtH6CveUhKeCshewyP8y-7IyjiPMKLnwIloG3drKLA/viewform

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