付き合ってみたら違った、みたいな感じ?
マレーシアに来て2か月と少しが経ちました。
最初はもう帰りたくて仕方ない日々を過ごしていたわけですが(笑)、気づけば生活に順応してきて、最近は毎日とっても充実しています。
これまで私、マレーシアが自分にとって世界で一番好きな国だと思ってて、これから先もこれ以上好きになれる国なんてないんだろうと信じてたんですよ。
大学のときクアラルンプールに留学して数か月生活した時も、居心地があまりにいいもんだから、私絶対前世マレーシア人だったんだろうなって思ってた^_^遺伝子レベルでマッチしてると信じてたわけです。笑
だからこそ、「マレーシアで働く」という自分の一つの大きな夢を追って、今実際マレーシアで働いているわけです。
が、しかし。
今回のマレーシア経験を通して、もしかしたらこれまでは「恋は盲目」状態なだけだったのかも…?と思うようになりまして(笑)
今回はこれまでで最も長い期間のマレーシア生活で、かつこれまで言った地域よりもローカル色が強い地方で生活してみているわけですが、「うっわ、、全然好きになれない」って思えることもそれなりにたくさん出てきて、自分の中にあった妄信的な「マレーシアだーいすき!」という気持ちに疑問がわいてきたんです。笑
思えば、私のマレーシアの記憶のほとんどは首都クアラルンプール。
東京のように外国人も多く、色濃くマレーシアらしさを感じられるような場所とは言いづらいです。
それに、一番楽しかったマレーシア留学期間も、語学学校だったから関わる人は9割以上が外国人。ローカルなマレーシア人とはほとんど関わりがありませんでした。
でも、今回クアラルンプールから飛行機で2時間半かけて、聞いたこともなかった小さな町で暮らし、かつ公立学校でローカル100%の環境で働いてみて、これまで見てこなかったいろいろなマレーシアの側面がたくさん見えてきたんですねぇ。
例えば、人の予定へのリスペクトのなさ^_^
言い換えれば「巻き込み力の高さ」なんだろうけど、でも実際辟易することがすごく多いです。笑
巻き込んでくれるのは本当にうれしいし有難いことだけど、でももう少しこちらの予定や気持ちも配慮してほしい。強引すぎるし急すぎるぜ…!と思うことがめちゃくちゃ多い。
あと、あまりに強い「純粋な陽のエネルギー」に圧倒されることもよくあります。
この国の明るくて陽気な雰囲気がとっても好きだけど、一方でだけどそのパワーが強すぎて疲れちゃうときがある。
そういう経験を通して、私は別に遺伝子レベルでマレーシアという国にマッチしているわけではないし、「何もかもひっくるめてぜーんぶ好き!」と思えるほど好きでもないかもな、ということに気づき始めているわけです(笑)
これって、「付き合ってみたらなんか違った」みたいな感覚に近いなぁと思ってて(タイトル回収)
付き合う前に仲良くしてる時間って一番楽しいし、相手の嫌なところなんて一ミリも見えないし、もうほんとに全部大好き状態じゃないですか。
でも付き合ってみると、これまで見えてなかった部分がたくさん見えてきて、「あれ?」みたいな瞬間が増えてきたりする。笑
これって全然悪いこととかじゃなくてむしろ自然なことだと思うんだけど、この6年くらい「マレーシアのすべてが好き」と確信してやまなかった自分にとって、「そんなに好きじゃないな…」と感じる瞬間が増えていることは結構衝撃でした(笑)
あと単純に、これまでは括り方が大きすぎたってのもあるな。
私のこれまでの経験してきた環境は、「超便利で発展した環境にも関わらず、異国感が感じられるクアラルンプール」だったり「色々な国の人とコミュニケーションがとれる語学学校」だったりの、マレーシアの中のごく一部でしかなかった。
もちろん、これまで感じてきた「好き」という気持ちは紛れもなく本当だったけど、でもその対象を「マレーシアという国」と大きく捉えすぎてた気がする。
それと、年齢とか価値観の変化も要因な気はしていますね。
学生の時は急な予定変更とか強引な誘いに振り回されることがむしろ楽しかったりしたけど、でも社会に出て一人暮らしもしてだんだん自分の生活のペースを確立していく中で、強引さに煩わしさを感じるようになってきたというのは間違いなくある気がする。
あと普通に体力がなくなってきて、陽すぎるノリについていけなくなってるのもある(笑)長時間になると疲れが勝っちゃう(笑)
そういう色々な要因が相まって、自分の中で絶対的だと思っていた「好き」という気持ちが揺らいできてて、それを認めたくない自分もいたんだけど、でも認めてみたら楽になりました(笑)
これまでマレーシア大好き大好き言ってたし、本気でそう思って仕事辞めてマレーシアで働いてるのに、意外とマレーシアのことそこまで好きじゃないとか認めちゃったら、なんかこれまでの自分を否定しちゃう気がして怖かったのよ。
でもこうやってネガティブなことも含めてマレーシアのことを深く知れるようになったのも、実際働いてみるという挑戦をしたからだし、それだけどっぷりマレーシアのローカルな文化に触れることができているというのは本当に貴重な経験だよな~って心から思えるようになってきて、最近は自分が素直に感じる「この部分はあんま好きになれないな」というのを認めるようになりました^_^
それに、何事も「ぜーんぶ好き!」なんてないということも、この年になると理解し始めている(笑)
何かしらの違和感とか気になることってのは、長く深く関われば関わるほど出てくるけど、でもそれでも付き合いを続けていく中で、それも含めて許せるようになって愛せるようになっていく。そんなもん。
逆に欠点が見つからないほど好き!ってときは、大体まだ本質が見えてない妄信状態なので危険だなと感じるレベルになってます最近は^_^
そんなこんなで、マレーシアへの感情の動きが恋愛に似たそれだと感じているという話でした(笑)
今は付き合ってみて最初の倦怠期かもしれないからww、これからも付き合いを続けていく中で、結局「そんなとこも含めて好き♡」と思えるようになる気もしてるんだけどね^^
あと普通に「やっぱりこういうとこめっちゃ素敵だな~~~」って改めて確認できたり、新しい魅力に気づけたりすることも全然たくさんある。だから結果的にやっぱり「好き」ではあるんよ(笑)
けど、これまでみたいな「大雑把な好き」ではなくて、もっと本質を見て好きになっていっている段階な気がしてて、進歩だなって思えてます(^^)v
こういう自分の小さい違和感にも目を向けていきたいですね引き続き。
忙殺されて自分の小さなモヤモヤを雑に扱うんじゃなくて、こうやって見つめられる毎日がめちゃくちゃに尊いです。
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