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2ヶ月の入院の間に考えてたこと

二人目の出産前に2ヵ月入院していたことがあります。

不正出血で産婦人科に行ったら、胎盤が剥がれかかっていたようで。すぐに総合病院に紹介状を書くからと(もともと胎児が降りて来やすい体質で、張り止めの薬が欠かせない妊婦生活だったし)切迫早産の疑いがあるということでした。

入院かもしれないと言われたので、実家に長男をお願いして病院へ行ったら...やはり即入院。すぐに点滴をされての絶対安静となりました。


2日後からはトイレと洗面はオーケーになったけど、点滴は24時間つなぎっぱなし。寝返りを打つときもその針の刺さっているところを気にしながら、トイレに行く時もガラガラと車輪付きのスタンドを押しながら。

トップの画像の点滴が懐かしいです…


7カ月で入院となったので、

36週まで、なんとかお腹の中で成長してもらった方が子どものためにもいいからね。お母さん頑張ってね。

そうやって先生や看護師さんに励ましてもらっていました。


2ヶ月入院しました。


赤ちゃんは肺が最後に育つそうで、その時期に早く生まれてくると、まだ呼吸器に入れられた状態でしばらく入院することになるんだろうな…それならこのわたしの身体の不自由もなんとか我慢できる。可愛い我が子に会うためなら、不自由だって!!


そんな入院生活でした。

よく、病院のご飯はマズイから嫌だ…

っていうのを聞くけれど、わたしは大丈夫で。普段から料理の味付けが薄めだからかな?


人に作っていただいたご飯を3食出してもらえて

ずっと寝てられて

テレビや本は読み放題。

考えてみたら、贅沢な時間かも!!

なんて思ったり。


ただ、夫が面会に来てくれる回数が少なくて。それはほんとに寂しかった。同室入院してた新婚ラブラブご夫婦は毎日旦那さん来てるのに…( ̄∇ ̄)ウラヤマシカッタ

長男を預けてるわたしの実家に顔を出すことを優先して、ってわたしも夫に伝えてたので(おじいちゃん、おばあちゃんのところで寂しい思いをしてるだろうから)

日々の仕事もあるし、きっと家のことも掃除とかしてくれてるに違いない…なんて良い方に考えてみたり。

(2カ月ぶりに自宅に帰ってみたら、掃除なんかちっともしてなかった!ひどい!こんなんじゃ新生児を連れてこれないじゃないか!きーー!ってなりました)



症状が安定してきてからは少し歩いてもいいと言われて

生まれ立てのほわほわの赤ちゃんが集まってる新生児室をガラスの外から眺めたり、売店におやつを買いにいったり。

週に一度のシャワーの時だけ、点滴の針をはずしてもらえるときが至福の時間だったなぁ…あぁ自由…


産婦人科に入院している人はすぐに命に関わるわけではないから、妊婦さんばかりだし

ゆったりとしていて。

でも、一度だけ大部屋のカーテンが勢いよく閉められ、焦った様子の看護師さんたちがストレッチャーをすごい速さで移動させてた時があり…

一瞬にしてその場の空気が変わったのを感じました。


あれはきっと…


そうか、ここは新しい命が生まれてくる場所でもあるけど、命が終わっていく場所でもあるんだ。病院ってそういうところだ。

そう感じてました。


自分はまだ良い方だよね。希望がある。



突然訪れた2か月という

日常と切り離された日々。


コロナの影響で外出自粛になって、自宅にこもっていたこの2か月ほど…「この感覚って前にもあったかも?」と思い出しました。


自由が制限されていて

出口が見えない


そんな2か月。


それまで一人暮らしをしたことなかったわたしにとってこの入院生活は


自分のメンタルのバランスを自分で取る

自分とたっぷりと向き合う


そんな特別な時間でした。




ひとりでいると、勝手にどんどん変な妄想をしたりする。不安に襲われる。

子どもちゃんと生まれてくるのかな…

生まれるときに障害を持つことになったらどうしよう、

わたしはちゃんと育てらてるのか?


とかとか。


でもさ、

もう、点滴をしているし自由はないし、

自分の思い通りになるのはこの頭の中だけ。

だったら…

想像力だけでなんとかなる。楽しいことを考える。

妄想力。




そして、

与えられるものに感謝が湧いてきたよね。

看護師さんってほんとに天使♡お世話をしてもらえたり、身体を気遣ってもらえるってしあわせだ…


人をお世話することが多かったそれまでのわたしには、お世話してもらうことの嬉しい気持ちが出てきたし。


お腹にいた娘とは

一緒に同じ期間がんばったね。

そんな気持ちも湧いてきた。




宣言が解除されて、自粛が少しずつ解かれていく今。


あの期間に感じたのに近い

時間軸の違う感覚や、独特の経験を


あの時経験したんだなー、と後から味わうのかもしれません。

今はまだそんな余裕はない。



ゆっくりとわたしたちは変化しているのだと思います。

経験は後からあとから、

じわじわと染み込んでいってある時急に体感になるのだと思います。


入院中楽しみにしていた中居くん主演のドラマ「白い影」も病院を舞台にしてたなぁ。

肺癌で病魔に犯されながら医者として生きる主人公。



いいドラマや漫画、本をたくさん読んだ

インプットの時間でもありました。

今思えば日常から切り離された、いい時間でした。

自分のこと、これからのことたくさん考えたし

それから自分の意志ではどうにもならないことがあるってことを考えて受け入れてた時間だった。





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