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三種の神器を手に入れよう

八咫鏡、八尺瓊勾玉、天叢雲剣といえば、天皇家が継承してきた三種の神器で、日本の神話において、天孫降臨の際に天照大神が、瓊瓊杵尊に授けたとされる謎多き宝物だ。

この三種の神器とは、一体どんな意味があるのだろう。

名古屋でマクロビオティックセミナーを開催したあと、ぷらりと赤い可愛らしい名鉄にのって、熱田神宮を訪れてみた。

熱田神宮といえば、三種の神器の一つ天叢雲剣を祀る神社として知られている。

梅雨のしっとりとした水分を含んだ境内で、セミナーで高まった熱をクールダウンしながら、ぼんやり三種の神器について考えてみた。

不思議なことに三種の神器には、すべて「八」という数字が付きまとう。天叢雲剣は、もともと須佐之男命が八岐大蛇を退治し、その尾っぽから取り出したものだ。

おそらくはこの「八」という数字は、易の八卦と関係がある。

つまり三種の神器は、この世界の成り立ちと陰陽を語っているのである。

丸い鏡は、一なる世界である「太極」を表している。
その鏡を二つに剣によって切り裂くと、「陰陽」が生まれる。勾玉はまさに「太極図」の片割れの形を成しているのだ。

つまり、一なる世界が、陰陽という二つのエネルギーを作り、その陰陽がスパイラルを描き、私たちの現象世界(八つの象がある)を生成している。

勾玉には見えないけれど、もう一つの反転した勾玉がある。剣は両刃(両極・両義)がある。つまり現象世界には必ず裏と表があるのである。

では一なる世界である鏡に映るものは何か?

そう「あなた」そのものである。
あなたが神であり、造物主そのものであるというメッセージが込められているのである。

三種の神器は、この宇宙の創造の仕組みと、その創造主は「あなたである」という真理を語っている。

だからこれはモノではなくシンボルなのだ。

この「宇宙の秩序」を手に入れたものは、誰もがこの世界の王様になる。

天皇家の三種の神器の継承は、あくまでこの意味を伝えるメタファーなのだ。

もう一つ熱田神宮に行って気が付いたことがある。

天叢雲剣は、日本武尊が東国征伐に使い、妻である宮簀媛命に納められ、その兄である建稲種命に結び付けられる。

天叢雲剣は別の名で「草薙剣」と言われる。

つまり、「草を薙ぐ剣」と「建稲種命」が結びつくということは、日本武尊が草を刈り、稲の種を建て水田を作ったとも解釈ができる。

天叢雲剣が単なる戦いのための剣ではないことがわかるのである。

というわけで、次回の「マクロビオティックの疑問がとけるセミナー」は、9月8日(日)に札幌へ遠征します。そして11月は福岡遠征を予定しております。
http://www.ci-kyokai.jp/event/takakuwa.html

もちろん、陰陽という天叢雲剣を持っていきますので、お楽しみにして下さ~い。

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