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おにしめ

自意識の奥底には小さな気の揺らぎがある。

しかし、それがいくら小さな気の揺らぎであろうと、閉ざされた自意識という空間でマイクがハウリングするがごとく反響すれば、巨大な化け物になり恐怖と不安で私たちを脅かす。

鬼とはそういうものなのだろう。
だから「気」も「鬼」も同じ「キ」なのである。

自意識の集合体である社会も同じである。
単なる気の揺らぎが、生真面目に気にしすぎれば、巨大な実体のある鬼となって私たちに襲い掛かる。

いくらその鬼を人が作った刃物で、切り刻んでも、切り刻む先から分裂増殖し、再び私たちに襲い掛かる。

スピーカーから増幅して出る音に立ち向かっていってもハウリングがますます大きくなるだけなのである。

つまり刃物で切るべき方向が違うのだ。

切るべきは鬼ではなく、その鬼を閉じ込める自意識という小さな空間なのである。

自意識という小さな空間を作り出す、薄っぺらい膜を切り裂き、無限に広がりゆく宇宙意識に鬼を開放してあげればいいのだ。

太陽暦(新暦)の新年あけましておめでとうございます!

今年はドタバタしてお正月らしい料理は、この「お煮しめ」だけ。

しかし、大地に力強く根を張る根菜のエネルギーを出来るだけ切り刻まずダイナミックな「お煮しめ」にしてみました。

長方形の箱に無意識に盛り付けたら、ちょうど平安京の鬼門の方向に、一番陽性で今年の干支である「牛蒡」が入っていました。

まさに「鬼を締め出す」最強の護符となりそうです。

私が持つ陰陽という両刃の剣は、決して鬼は切れません。

しかし、この小さき自意識という空間を切り開き、無限に広がりゆく宇宙意識へ飛び出していくことはできます。

なぜなら、この両刃の剣は、私がつくったものではなく、宇宙から与えられたものだからです。

今年も、この剣を持ってバッタバッタと自意識という空間を切り裂いていきたいと思います。

みなさま本年も何卒よろしくお願いします!

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