介護者の心体脳が幸せになるワークショップ in 横浜 6/30(日)

玄関を開けるとゴキブリが一番に目に入る家、尿臭がツンと頭に突き刺さる家、 リハパンを取りかえず臭い母、何度言ってもお風呂に入らず髪も浮浪者状態。

その母に何度も手や声を上げてきただろう父ももうダメだ、というような表情で苛立ちも感じなくなっている。この二人の状況に私の心が締めつけられてきた。 何度も何度も何度も家の掃除をしてもすぐにこうなった(笑)。浮浪者のような髪をした母を床屋に連れていき、母と同年代の理容師さんにカットされている姿を見ながら、これが自分の母親か・・・と他人と比較してしまう自分がいた。

昔からこの要素はあったものの、なんでこうも違うんだろう。友達の普通に人が入れる家が羨ましい、普通に自ら着替えお風呂に入る親が羨ましい。苛立ち、怒り、嫉妬、絶望、と色々な感情が私の溝内をうごめいた。おいうちかけて、母の担当医からは『この家族は放置してる!誰が面倒みるの』と怒られる始末。
そして、まるで自分が悪い事をしているかのように感じてしまう連鎖。

先生だって働いてるくせに!先生だって、もしご両親がうちの母のようになったら医者の仕事やめて親と同居できるの?と反論したくなってしまい胸内が焼けるような感覚だ。そしてこんな事思ってしまう自分にまた罪悪感。

この両親の状況や母の血糖値を常に管理するなんて、子供の誰かが仕事をやめ、常にひっついていないといけなくなる。せっかくの休みの日にはゆっくり体も心も頭も休めたい。心底リラックスしたい。これは親不孝なのだろうか。親不孝っていけないのか・・。

患者さんのご家族の方と接していると、仕事や子育てをしながら介護している。心の奥の苛立ちや疲労、色々なことへの諦めを感じる。そして、介護が必要になった家族を介護しながらも自分のしたい事に突き進むにはどうしたらいいのかなぁ・・。介護で誰かの人生も心も体もつぶれてしまう世界を何とかできないものだろうか・・。そんな事を思いながら、心身の健康や脳機能、社会システムにアンテナを張り答えを追い求めてきた気がする。

今の私の実家は、ヘルパーや訪問看護入れ生活してもらっている。(ヘルパーさんや看護師さん、あのゴキちゃんや臭いの中ケアして頂き感謝です)

私も、言葉は悪いが、『死ななきゃいいかな』くらいに自分の人生にエネルギーを注ぎながら、他の人の意見を受け流せるようになった。 私の考えではあるが、介護者の一番きついところは、日常でも脳裏に要介護者の状況が浮かんでしまう事ではないのかな。介護の時間以外はすっぱり目の前の美味しい食べ物や友達との時間を楽しめる人はそれで素晴らしいです。しかし、私のような人も多いのかな、と臨床現場で感じたのです。

理学療法士としても個人的にもたくさん心や脳、体の事を勉強してきたし経験を積んできた。自分の人生を全うする事が親や家族のためである事が頭では理解してきた。でも、介護者に罪悪感や私がやらなくては、という責任感が強いと、体が反応する。キューって不快感が。どうしたって親や家族って意識でつながってしまう。セラピー系でよく言われる、感情や考え方を変える、もっと自分の好きな事に目を向ける、ってよくいうけど、これって目に見えない領域、触れられない領域、だからこの事自体に努力性(=筋緊張が高まる)が入る。これはまた自分に強制していることになる。

だから、自分の体にベクトルを向け自分で自分の体を緩めてあげるんだ。
この行為は、自然と何からも意識を離し、自分だけの時間となる。 肉体に現れてくる痛い部分は、『硬い、血流不足、冷え』だいたいこの3つが要因で起こってくる。
じゃ、なぜこの3つが起るかというと、無意識的な緊張感、不快感、タスクの多さ、家族などへの責任感、他人の感情の責任(目の前の人が苦しんでる人を私が何とかしなくちゃ)これらが発端だ。
そして、呼吸が浅くなり、筋緊張が高くなり、胸郭や各関節の可動域が小さくなり、呼吸筋の働きも小さくなり、猫背、頭が前に突き出て、更に呼吸が浅くなり、脳への酸素も減り、頭から首が常に重い感覚。こうなると、歩く歩幅が小さくなり、下肢筋力の低下もしてくる。
うつ病の方にこのような姿勢が多いですね。 そして、整形外科やマッサージにいく。でも、そこで薬や注射、マッサージをしても一時的だ。根本的な治療ではない。だから、私は自分で自分を体に目を向けることが、無意識的に体がゆるむ=血流改善=暖かくなる=痛み軽減=動く活力が出る=感情も緩む=思考も前向きとなる=世の中の人々がいう幸福感 というものにつながると思っている。
6月30日(日) 横浜駅で【介護者の心体脳を幸せにするワークショップを開催します】。同じような境遇の方がおりましたら、クリニックに行く感覚で参加してみてはいかがでしょうか?お待ちしております!(^^)! 
             申し込みはこちら
                ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?