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#読書のキロク 自分で考えて、自分で決める『2020年6月30日にまたここで会おう』

たまに、読んだ本のことも書いてみます。

2019年に惜しくも亡くなった投資家/教育者・瀧本哲史氏の東大での講義を収録した本書。本屋で平積みになっていると聞いて初めて彼の著書を手に取り、一風変わった本の体裁に気をとられながらも夢中になって一気に読み切ってしまった。

ただただ、情熱を込めて

「自分の人生は、自分で考えて、自分で決める」
「そのために学べ!」「仲間をつくれ」「言葉をみがけ」

と叱咤激励しながら、

「正しい選択をしつづければ未来は変わる」

と希望を持って若者を導こうとする優しさ。

若者だけではない。わたしはすでに30代で、人生でいくつもの選択をし続けてきたような気がしていたけれども、瀧本氏の言葉がこんなに心に響く。それは、とくにこの自粛期間で自分も正解のない問いに答え続ける必要性を身に沁みて感じたからことと、ちょうどこの週末、10年後の未来に想いを馳せる機会を得たから。

さまざまなパターンの未来を想像してみる、というそのワークの中でわかったのはどんな未来もおこりうる、そして、その兆しはすでにあちらこちらに現れている、ということ。その中で、どんな状況にあっても自分で判断して選択していくことが必要だということ。まさに瀧本氏の言葉と重なる。

この講義が行われたのは2012年。講義の最後はこの言葉で締めくくられている。

Do Your Homework!

それぞれが、今いる場所でちょっとずつでもできることをする。それを8年後の2020年に答え合わせしよう、僕は日本の未来に期待したい、と言った瀧本氏にいまの世界はどんな風にうつるだろうか。

たとえば10年後、どんな未来が待っているかは誰にもわからないけれど、どんな未来にしたいのかをそれぞれが考えて、自分なりに行動をおこしていくことはできる。

それならば、いま、できることからはじめてみよう。そんな気持ちにさせてくれた本でした。



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