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CASE STUDY新年会2024に参加して、自らの存在意義を考えた話

𝕏に色々書いたからWeb業界の広報としての職責は果たしたやろと思っていた矢先・・・、翌朝にGarden Eight 野間さんがいつもの如くあとで消すやつを書いてたり(すごすぎる)、QUOITWORKS KonちゃんSETSUNA あげたまさんが矢継ぎ早にnoteを書き上げてて、レジェンドも若手もやってんのにテメーがやらんでどうすると勝手な焦燥感に駆られ、今まさに筆を執っている。

奇跡が生まれた瞬間

iDIDさんの師走忘年会で「スゴイ熱気ですね~。CASE STUDYでも新年会やりましょうか~。」という会話がされていた時、私はそこにいた。STARRYWORKS 木村さん、MEFILAS 藤原さんあたりがポロッとお話されていたと記憶している。

その後の動きについては𝕏の発信を追うのみではあったものの、日に日に実現に向けて動かれているのを見ていた。ただ、私の拠点は東京でもあるし、年始の挨拶回りに加え、諸々の自社イベントの企画・準備が予定されている中、こちらのイベントに参加するのは無理だろうと半ば諦めていた。

そんな折、以前からお付き合いさせていただいているOCA大阪デザイン&テクノロジーさんの卒業・進級制作展の来場依頼が入り、日付を見ると2024年1月19日。これ、もしかしてキタんちゃうん?そう直感した私は、いきおいのままに藤原さんにDMしたところ、まさかのビンゴ。

これを奇跡と言わずしてなんと言うのだろう

この時「2024年はもってる」と確信し、どうせなら行くとこまで行ったろやないかと覚悟した瞬間でもあった。

また、他の多くの奇跡とご厚意も重なり大阪入りする前に名古屋のプロダクションさんたちにも立ち寄ることができ、素晴らしい新年のスタートがきれているように思う。

伝説級のイベントだった

何気ない会話から生まれたアイデアは、海千山千を乗り越えてきた関西のレジェンドたちの企画力と実行力をもって、2024年1月19日に形となった。

師走忘年会での反省を活かし、「写真を撮る」「クロストークを聞く」という目標を掲げていたにもかかわらず、全く出来なかった自分を呪いまくりたいが、クロストークの中身は純粋な眼差しを向けていたクリエイターの皆さんが思い思いに発信していくと思うし、私は私なりに気付いた点を乱雑に書き留めておきたい。(主に自分用だ)

一言「素晴らしい完成度の伝説級のイベントだった」と言えるだろう。

2ヶ月弱の突貫プロジェクトにもかかわらず、開催のタイミング、お店の立地、箱のサイズや雰囲気、参加者数、スタッフの導入とその動き、CASE STUDYらしさ溢れる素敵なクリエイティブ、超豪華なレジェンドたちのアサイン、それらを組み合わせたスペシャルなコンテンツ、調整された音と映像と空間設計、𝕏を主体とした細やかで広範囲にむけたPR(当日のハッシュタグ付きポストを全リポストムーブも超素晴らしいアイデアだった)、Peatixを使った登録・集金・受付オペレーション、適度な食事と無尽蔵に出てくる酒・・・

自社でも、コロナ禍前まではリアルなイベントもやってきただけに、練りに練られた「場」の設計に人知れず感動を覚えていた。日頃、画面上のデジタルクリエイティブに触れる機会が多いが、身体感覚を通したクリエイティブの威力というか、強さを知れた時間でもあった。(どなたがどうこの場の作り手として参加したかはよくわかっていないが、やっぱり木村さんがこの場作りの中心にいたことが大きな影響を与えていると勝手ながら感じている)

その中でも絶対真似しようと思ったのは𝕏アイコン付の名札シール」のアイデアだ。これも師走忘年会で木村さんや藤原さんが話していたと記憶しているが「リアルの顔よりも、𝕏のアイコンでその人だと認知できるよね・・」という気付きが、しっかりと実装されており「やってんな・・」と人知れず感動していたのだ。(用意されていることを事前に把握していなかったことは誰も触れないでいただきたい)

特にデジタルクリエイティブで生きる皆さんは𝕏におられることが多く、交流もそこからリアルに発展するケースも多い。であればリアルにもその感覚を持ち込み、この手のイベントの最重要課題である「コミュニケーション活性化」を驚くほど促進できる素晴らしいアイデアだと感じた。

こういう素晴らしいアイデアを正しく把握しないばかりか、会社名と名前を書かないという傲慢で不遜な態度のまま4時間を過ごしてしまい、叶うならご挨拶させていただいた皆々さまに土下座謝罪に回りたい気持ちでいっぱいだ。

空気から感じたもの

ここからは単なる妄想に近い話。誰に伝えようともしてないし、どこに向かうかもわからない、ただ言語化しておきたいだけのもの。CASE STUDY新年会2024にはほとんど関係のない話。クリエイターでも何でもない私のただの印象であって、決めつけてもいないし、間違っていることも大いにあるだろう。また、誰かを貶めたり傷つけたりするつもりは一切ないことは先に断っておく。

・・・

東京と大阪の違い

スケジュールの妙も相まって、幸運にも2023年末の師走忘年会(東京)と今回のCASE STUDY新年会2024(大阪)に参加することが出来たわけだが、やはり東京と大阪には空気感というか、集う人たちの志向性に違いがあるように感じた。

とても雑に言語化してしまうが、大阪の方々のほうがより技術的な部分にその重心が置かれているように感じたのだ。どう気持ちよく動かすか、それをどうしたら実現させられるのか・・・、表層よりは、裏側の仕組みを探究していくような感じ。インターネットそのものや、そこに乗っかってくる技術に対する飽くなき好奇心やリスペクトを持っている、と言えばいいのだろうか。「尖っている」という言葉が似合う感じだ。

とはいえ、このあたりの印象は、私がお話した特定の方々、知っている方々からのものでしかないので、今後の活動や色んな方々との会話をもってその捉え方の練度を上げていけたらいいな、と思っている。

事業系と受託系の違い

また、やはりサービスデザイン、いうなればUXやUIデザインの領域とは違う空気感であり、異なる興味・関心を持つ人たちの集まりであると感じたのもまた事実だ。雑に分けてしまうが、サービスデザイン(事業系)とコミュニケーションデザイン(受託系)というカテゴリがあるが、その両者の間にはとてつもなく広くて深い谷が存在しており、私の観測範囲ではその両者の交流はあまりなく、人的な流れも受託系→事業系への一方通行となっていることに対し、勝手ながら危機感を抱いている。

その一方通行の流れの根源的なものは「金」に集約されるが、そこを何かしらの方法をもって突破していき、広義な意味でのデジタルにおけるものづくり産業での双方向の流れを作っていかねば、と思っている。

人が学び、成長するための一番の阻害要因は越境をしないことなのではないか、と私はその体験から勝手に決めつけている。(決めつけよくない)身体感覚をもって何かしらの線や枠を超えない限り、視座は上がらず、視点は増えず、視野や思考は拡がっていかない。組織や人のフェーズによって、双方向に行き来できる橋が架かっていくと、まだ見ぬ発展的な未来が生まれてくるのかもしれない。

ただ、Garden Eight 野間さんが書かれていた次代への胎動(※私の意訳)というのももちろん感じることが出来たので、カテゴリー毎の深化はそれぞれのプレイヤーレベルが担いながら、これまでそのカテゴリーを深掘りしてきたトップ~ミドルたちが双方向化の担い手として動いていく時期が来たのかもなぁ、とぼんやりと考えていた。

自らの存在意義を考える

トム・イシカワとは誰なのか

ここ数年で浮上してきた謎のお気楽野郎 トム・イシカワ なので、こういう場に出ていくと「何をしてきた人/何をしている人なんですか?」と聞かれることが多い。

端的に書けばWEBSTAFFという「転職エージェント」の人であり「企業の採用」と「個人の転職」を支援している人間であり、ものづくりには1mmも関わっていない。

私や会社の機能だけをいえばそれまでだが、少しだけ自分のこれまでをかいつまんで書いておく。20代後半~30代後半までは、いわゆる経営に近い立ち位置で、既存事業の広報・営業を管掌しつつ、国内外の新規事業開発・拠点開発・組織開発、省庁案件の渉外などを担ってきた。故に、表に出る機会もなく、ましては現場サイドでの顧客や求職者と直接話すのなんてのは全体の1割以下だったように思う。(その分、同業他社の方々、社内の経営陣、そして部下となるミドルマネージャーや若手人材とのコミュニケーションが大半を占めていた)

そんな中、働きすぎてしまったのか、ここ数年で自分自身を見つめ直す機会が訪れ、現在の上司(社長)や社内のメンバーの協力もあり、自らが力を発揮できる領域を限りなく絞り込んだ。そこで、昨年あたりから𝕏を中心とした発信に力を入れ、いわゆるデジタルクリエイティブシーンの皆さんとの交流を図るようになり、必要に応じて、会社の機能を使いながら企業の採用や個人のキャリアを支援しているという具合だ。

増える異名

その結果、異名が増えていっている。

昨年末、ARUTEGA 平尾さんからは「Web業界の水先案内人」と恐れ多い異名をつけていただいたりもした。また、ただの広報担当者だったはずが、MEFILAS 藤原さんから「Web業界の広報 “責任者” 」と言われ、いつの間にか昇進してしまっている。加えて、今回新たに tote_webdesignのチーフマネージャーという役職も拝命してしまった(なぜだかはよく分かっていない)。過去には、ポートフォリオの妖怪◎◎アニキなど、いろいろな名前がついているが、そのどれもが私なんだろう。

クソほどシャイで本来はあまり表に出たくない気質の人間ではあるが、生来のいじられ体質も持ち合わせているので、こういう機会を通じて、異名をつけていただけるのは非常に光栄だし、とても嬉しく感じている。

そして、私の存在意義とは

話は戻って「転職エージェント」の人ではあるので、ぶっちゃけ今回のような場にいるのは「場違いなのではないか」という思いが多少なりともある。いや、多少どころかだいぶある。卑屈すぎるかもしれないが企業からは「社員を転職させるヤツ」という見え方もあるだろうし、求職者からは「転職させようと近づいてくるヤツ」という見え方もあるだろう。自分がその立場にいたとしたら間違いなくそう思う。

抗いようのない自分の立場ではあるのだが、それ以上に、デジタルクリエイティブ自体が、それらの創作に人生を捧げ、この世界に彩りとワクワクを作り出してくれるクリエイターが「好きだ」という気持ち以上に抗えるものはない

であるならば、少しだけその輪が広がってきた私のこういう場における役割としては、人と人を繋げることなのかもしれないとその場に身を置きながら感じていた。

駆け出しデザイナーであれば、2~3年目のデザイナーさんと話せたらいいかもしれない。コーダーから抜け出せない方であれば、手練れのフロントエンドエンジニアさんと話せたらいいかもしれない。転職機会をうかがうWebディレクターであれば、あの企業の社長さんと話せるといいかもしれない。

企業と求職者をマッチングして食い扶持を稼ぐ私としては商売あがったりかもしれないが、そもそもこういった場に来ている人は自ら動ける人なのだから、転職エージェントなんてものは使わなくていいし、自分で自分の道を切り拓いて行ってくれればいい。(それでも迷うのであれば、私のような人間に相談をすればいいだけだ)

俯瞰してみれば、大手含め転職エージェントという存在がどうあがいたところで、年間の転職者数は300万人前後からほとんど変わらないし、入職経路はハロワ・求人広告・縁故が80%以上を占めており、転職エージェント経由なんてのはたった3%程度だ。

今、この場所にいる大好きすぎる人達をより良い関係性に誘うことこそが、両者の間にいる自分がいる意味なのかもしれない、とShhh 宇都宮さんのスウィートvoiceを聞きながらぼんやり考えていた。(宇都宮さんの心から発せられる清廉な言葉に、私のエモな何かが共鳴してしまったのかもしれない)

私を誘うきよ美ビル

皆さんに感謝

登壇されていた皆さんには最大級の感謝を届けたい。

アイコンタクトだけしかできなかったB&H 今村さん(お聞きしたいことあったんです!)、ブッキング裏話を教えてくれたGarden Eight 野間さん、ウザ絡みをしてしまったけど優しく接してくださったmount イムさん、最後の最後で掴まえられ色々やりたいね~と言ってくださったS5 Studios 田渕さん、ついにお会いして直接お話が出来たShhh 宇都宮さん(フォローいただいてなかったけど!)、ワタワタされているところを掴まえられずついぞお話しできなかったMEFILAS 川崎さん、東京からやってきたところ受付で暖かく迎えてくださったSTARRYWORKS 木村さん、クロストークを素晴らしいしゃべくりで進行されていたTRACE 加藤さん、皆さんがいてくれたからあの場が成立していた。心からの感謝を申し上げたい。

また、通常業務でも忙しい中、運営で数か月にわたりご準備いただいた皆さん(もはや誰が関わっているのか把握しきれず、抜け漏らしちゃうことの恐さから個人名は控えさせていただく)にも感謝しかない。非の打ち所のない素晴らしい気遣いとオペレーション。心に加え、毛穴という毛穴からだだもれる感謝を伝えたい。

最後に、「トムさん!」と話しかけてくださった皆さん、私が図々しくも話しかけてしまった皆さん、どうやって名刺を整理しようか皆目見当もつかないほどのお名刺を頂戴してしまったが、皆さんとの会話の全てに学びが溢れていた。この先、どこかでまた交差する機会が訪れるかもしれない。その時はまたビールを片手に他愛もない話をしたいなと思っている。本当に感謝しかない。

100枚くらい…

同じ温度感で支え続ける

CASE STUDY新年会2024は今年のデジタルクリエイティブシーンに火をつけた、相当意義深いイベントだと勝手ながら思っている。昨年、コロナが第5類に移行し、年末あたりからリアルの場が復活しつつあるが、その価値は温度の交換・伝播にあるのだろう。

この場にいた人もいなかった人も、何かしらを通じてその温度が伝わり、発火点を超えた人に火が付き、それがまだ見ぬ今年のクリエイティブへと繋がっていく。

再三書いている通り、ものづくりには全くもって関わってはいないが、発火してアチアチでどうしようもない人たちを、同じくらいの温度感を持ちながら陰ながら支え続ける一年にしたい。自らの意義を定め、昨年以上の意味と価値を求めて誰よりも動いていこうと思う。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

#CASESTUDY2024

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