散文集：記憶達「雨」

記憶「雨」（2012)
じゃあね、と父と祖父はタクシーに乗って空港へ行きました。留学先のニュージーランドのウェリントンを訪れてくれていて、朝5時くらいにIbis Hotelから彼らは日本へ帰りました。
雨の中を僕は歩いて帰りました。ウェリントンは冬になろうとしていました。軽い雨と緩い海風がその証拠でした。日本では今春になろうとしていました。
もう十年前になる事ですが、その時僕は失恋の悲しみに溺れていました。
タクシーが遠のくに連れて、ホテルからの曲がよく聞こえてきました。いい曲でした。
何かが終わる気がしました。同時に何かが始まる気がしました。
街を出て、植物園を抜けて、大学の校舎に入って、パソコン室の扉を開けて、椅子をつなげて、そこで寝ました。
とてもとても深く。12時まで。
新しい物語というか、チャプターは始まっていて、それは僕次第か、それとも他の人次第か、とにかく、始められていました。
起きて、寮との友達と夕食を食べよう、そう思いました。

Memory: Rain (2012)

“So, bye”
“Yeah”
My dad and father left by taxi from Ibis hotel 5 am.
So I started walking in the rain. Welly is going to be winter. Light rain and soft wind from the ocean told me that. August, when I came here, it was already winter. In Japan, it's the launch of spring. As the taxi goes far, the song from hotel was getting louder. It was a nice song. I felt something was ending. In other words, something completely new is getting started.
Leaving the city, walked through the botanic garden, entered to uni, open the door of the computer room, connected the chairs, and I slept. Very very very, deeply. Until 12 PM.
A new story, or a chapter, has already been, by me or in anyway, started.
Let’s have dinner when I woke up, with friends, at the hall.