新社会人に向けた意識の低い9つのアドバイス

さて、新社会人がデビューする時期ということなので、僭越ながらアドバイス的なものを書きたいと思います。

基本的に、キラキラした社会人や人事の方ができる人の心構えみたいなものはたくさん教えてくれると思うので、何度か転職をして、最後には会社員をドロップアウトしてしまったダメ社会人が、少し後ろ向きなアドバイスをしたいと思います。これを読んでも圧倒的なできる社会人にはなれませんが、劣等生が何を考えているか?くらいの気持ちで読んでもらえればと思います。


1. 一番大事なのは成長することではなく人生を持続させることである

学生時代と乳幼児期以外が社会人ということなのですが、非常に長いです。何十年も続く社会人生活が順調にいくこと自体あり得ないです。体壊したり、家族がトラブルになったり、いろんなことが起こります。新入社員だと会社が全てとか、成長しないと、成果出さないとと焦る気持ちが出てきたりするのですが、実際それは人生の一部分に過ぎないことだし、後にも書きますが辞めてしまってもそれで負け組というわけでもないです。会社での評価はほんの一部分の評価にしか過ぎません。

正直、人生が順調に送れないような会社なら個人的には辞めてしまっても問題ないと思います。忙し過ぎて体壊してしまうとか、大事な人と会う時間も取れない、そんな会社だったら辞めてしまって別の会社に転職しても問題ないと思います。

2. 上司や先輩は少しだけ早く社会人になっただけの人。仕事終わったらその辺のおっちゃんかおばちゃんに過ぎない

会社入るとすごく先輩が仕事できる人に見えるのですが、実際には早く社会人になっただけの人です。おそらく自分の親や兄弟とか近所の人でもいいですが、社会人の人がいたとしても、その人に憧れている人って多くないと思います。

実際に会社を出たら先輩社員も、自分の親と同じように家族がいて、休日はその辺のスーパーに買い物に行ってとかいうただのその辺のおっさんです。会社ではすごいできる人にみえるかもしれないですが、それは自分が会社員としての経験が0になのに対して、先輩はいくらか経験があるので、すごく差があるように見えますが、それ以外の部分を見たら、別に大した人でないことがほとんどです。

自分が仕事できなくて先輩とかと比べたりして、息が詰まることがあるかもしれないですが、その時に「自分が苦手なところで比べているだけで、トータルでは大した人じゃないよな」くらいに思っておけばいいと思います。

3.  仕事ができなくても人格まで否定されたわけではない

新人のうちは怒られたり、先輩がフォローしてくれたりすることも多いかと思いますし、人格否定するような詰め方してくる人もいるかとは思うのですが、別に会社の先輩は友人でもないし、自分の会社以外での姿を知らないわけなので、人格否定してきたところで「あんたに私の何がわかるよ?」くらいで問題ないと思います。

もっと言えばまともな人なら、新人が仕事ができなかったり失礼なことしてくるのは仕方ないと思っているはずなので、迷惑かけてもあまり気にしなくて大丈夫です。怒られるかもしれないですが、一気に全部できるようにならなくてもできるところからやれるようになっていれば大半の人は受け入れてくれると思います。

4. 会社なんか辞めても死にはしない

とかく新卒で入った会社や部署って、そこの文化が全て、ここでうまくいかないと他でもうまくいかないと思う人が多いかなとは思うのですが、実際そんなこと全くないです。どこ行ってもうまくやれる人、もしくはどこ行ってもダメな人はかなり少数で(多分そういう人はこんなの読まない)、大半の人は上司や会社、仕事内容が変わっただけで評価が変わってしまう人です。

正直うまくやれないなとか続けられないなと思ったら、異動するなり辞めてしまっても大丈夫です。メンタル壊したり体壊すまで働く必要なんて全くないので、そうなりそうなら辞めましょう。

5. 人に迷惑をかけてもいいけど人の迷惑は許す

仕事をしてみるとわかりますが、完璧な仕事をすることは難しいです。人間なのでミスをしないということも難しいです。飲食店とかでオーダー間違えで怒ったりしている人も見かけますが、一回も間違えずに仕事をするのは難しいというか無理です。自分も仕事、プライベート問わず失敗したり、ミスをして迷惑をかけたり、誰かがお尻を拭いてくれたり、我慢してくれていたりします。言ってしまえばお互い様です。

あくまで個人的な意見なのですが、日本人の特性なのかすごく他人に厳しい人が多いように感じています。クレーマーも日本人が多い印象があります。全部許せとは言わないですが、後輩ができたり、プライベートでお店に行ったりとかした時に、迷惑もかけられた時も、自分も別のところでは迷惑かけているしなくらいのつもりで見た方がいいのかなと感じます。みんなが厳しくなると回り回って自分の仕事の要求水準も上がって生きにくくなる気がします。

6. 新卒の同期は最後の同学年の友人になる可能性が高い

学生時代にできる同級生は特に利害関係もない、同年代の友人であることがほとんどです。学生まではそれが当たり前なのですが、社会に出ると年齢が離れていたり、仕事関係の飲み会とかだと利害関係のある相手と飲んだり、本当の意味で何も考えずに、無礼講で付き合える友人って急にできなくなります。

唯一こう言った友達ができるのが、新卒の同期だったりします。同じ会社に入り、部署も別になる可能性も高いので、割と新人研修の頃にできる友人は学生時代の友達に雰囲気は近かったりします。私はダメ社会人らしく新卒の会社を早々にドロップアウトしてしまったのですが、未だに付き合いがあったりします。これが中途採用になるとなかなか同期という感じでもないですし、どこか利害関係や上下関係などができたりします。

街コンなどもあるので、外で作るということもできなくはないのですが、相手はネットワークビジネスに嵌めようとしたりしていることもありますし、異性ともなると、どうしても結婚とかを意識し始める年齢にもなってくるので、結婚相手として品定めをするようになったりどうしてもします。

仲良くしたくもない人と無理に仲良くしろとは全く思わないのですが、仲良くできそうな人がいるなら、仲良くしておいた方がいいと思います。

7.  家族を大事にする

どうしても社会人になったくらいのタイミングから祖父母が亡くなってくるくらいの歳だと思います。私も大学院卒業してから、社会人になって10年近くなりますが、祖父母は亡くなってますし、昨年母親も亡くなりました。特に家族の元を離れて社会人をやっている場合は、あと顔を見せられる時間は思っている以上にないと思った方がいいと思います。余暇を楽しむのもすごく大事なことではあるとは思うのですが、顔を見られるうちに少しでも顔を見せるなり、やってあげたいことがあるならなるべく早めにやった方がいいです。それができないような激務な会社なら辞めてしまって構わないと思います。

8 体を大事にする

社会人になったくらいの歳から残念ですが老化が始まります(笑)。そして、段々一回傷めたものは戻らなくなります。歯なんかが代表的ですが、一回シミを作った肌も、シミが取れなかったり、どんどんシワが増えたり、体重が増えたりします。

ただ、体も手入れをすることで老化を遅らせたり、キレイなままある程度保てたりします。歯科検診に行ったり、日焼け止め塗ったり、女性ならスキンケアしたりした方がいいです。余談ですが、年取って太るのは悪いことばかりではないですよ。まれに年取って痩せる人もいるのですが、肌のハリもなくなってくるので、本当に老けて見えます。

9. 資産形成をする

日本人はマネーリテラシーが低いので、先輩の社会人とかでも給与明細の中身すらまともに説明できない人が多いです。会社辞めたらどのくらいお金かかるのか?とかも知らない人も多いです。

この辺を説明すると長くなるので省略しますが、基本的に半年生活できるくらいのお金は持っておいた方がいいです。収入の10%、難しければ5%でも構わないので貯金をした方がいいです。生活の半年分くらいお金が貯まると安心感が変わります。

また、ある程度お金が溜まってきたら、老後や生まれてくる子供の教育資金などのことも考えると投資も覚えた方がいいです。iDeCoやNISAなど優遇制度も準備されているので、そういったものを目的に応じて適切なものを選ぶと良いです。また、会社に確定拠出年金の制度があるなら、最低額で構わないので少しずつ積み立てをしていった方がいいです。


以上ここまで9つの意識の低いアドバイスをしました。やる気のないアドバイスにはなりますが、辛い時とか、みんながキラキラして見える時などに参考にしてもらえますと幸いです。

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